Nicotto Town



盈ちたる月

 しばらくの間、月神はことのほか幸せであった。  若い巫女は、それは熱心に勤めを果たしていたし、他の巫女たちが何の不満を言うでもない。  ああ、私は愛されているのだ。  巫女たちに、わけても若い巫女に。  まさに、巫女たちは今までにも増してかいがいしかった。  もしやすると、嫉妬の色を...

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闕けたる月

 月神は深い溜息をついた。  若い巫女の心ない言葉が、月神をずたずたに切りさいなんでいたのだった。  どうしてあなたは姉神さまのように暖かくないのですか?  なぜそんなに冷たいの?  眸がじんわりと滲んでくる。  何故、私は愛する者を満足させる事ができないのだろう。  巫女たちは私の...

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堕天使ラーメンは赤かった

ふっふっふっ。
吾輩はダンダリオン。
吾輩の料理が食べられるとは、貴様ら幸せなのだぞ。
何しろ死ぬほど旨いのだからな。

(トトトトトトトトトトトトトタタタタタタタタタタタタタッ)
どうだ、吾輩の庖丁捌きは。
何をしているかって。
貴様らの体にとても良いものを刻んでいるのだ。
これをたっぷりとスープ...

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