Nicotto Town


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きよしこの夜(聖夜)

投稿者:Litsu☆

「フレシア姉さん、こんなにいっぱい一度に縁結びしていいの~?」 

「大丈夫よ!アフレシア。わたしたちの能力は、この日、この為にあるものなのよ?」

私たちは神界の「神様見習い」として、アフロディーテ様にお仕えしての修行中。
クリスマス前夜イブの期間、のぞまれるカップルたちに勇気ときっかけの魔法を振りまいていた。
二つ星のステッキをサァーっとふると、そこから無数のキラキラがとび出して人々のうえに舞い降りる‥。

「でも‥、女神さまには何もお許しもらってないんだよ?」

「どうして、お許しなんて要るのかしら? 私たちは【恋の女神】見習いよ?
 こういう日に人間界の者たちを縁付けていくのが、そもそものお役目じゃないの。」

「そうだけど‥こんなにいっぱい。 ‥‥大丈夫かな?」

「あなたは心配しすぎよ?アフレシア。ほら、見てごらん、ああやって人間たちは待ちに待ってるじゃない♪」

イブの夜の街では、恋未満や恋進行形、恋予定など様々なかたちで人間たちは色めき立っていた。
夢見る者、悩む者、囁く者、自問自答する者、焦る者、浮かれる者、心躍る者、‥ああドキドキがとまらない者!
みんなみんなが、この日を、この機会を、年に一度の奇跡を信じて、心待ちにして過ごしている。

「わぁ~‥あんなにたくさん。 フレシア姉さん!あの人たちみんな上手くいくのかな?」

「? ‥さあ‥それはどうかしら? 私たちはあくまで糸と糸を一巻きさせるだけ‥。
 そのあとどういう風になっていくか?は、その人たち次第ね♪」

「ふう~ん。でも、それって案外他力本願じゃダメってことだよね?」

「そうよ?」

見習いとは言っても、きっかけを与えるだけで、成就するまでサポートしてる訳じゃない。【恋の女神】って
いうのがそもそもそういう神だ。  前からちょっと気になっていたことを、姉に尋ねてみることにした。


「だったら、わたしたちのやってる事って、みんなの願いをかなえてるって事じゃないのかな?」

(だからね?)と言いたげな表情で姉フレシアは続けた。


「今日は聖夜よ☆ どんな奇跡があったっておかしくない♪」







管理人
ケニー
副管理人
-
参加
受付中
(今すぐ参加可能)
公開
全公開
カフェの利用
朝10時~夜24時
カテゴリ
自作小説
メンバー数
18人/最大100人
設立日
2024年02月18日

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