冒険を夢見るちくちくさんにささげる世界半周旅行記

第十二話 何でも買えるカルカッタ


（前回までのあらすじ）
3日でいやになったインドも、涼しいダージリンで元気になりました。
食欲も出てきて、チベット料理も食べました。
カルカッタから来た日本人旅行者の話を聞いて、
すぐにカルカッタに向かいました。
カルカッタでは、いろんな物を売ってるぞー



（4月26日）
今日でカルカッタ3日目。昨日は、バス酔いの後遺症か、ほとんど一日宿にいました。
夕方、食事をするために近所の食堂に行きました。チャパティと、サブジ、それに
チャイという食事。（※１）
今日は、地下鉄とバスを使って、うろうろしてみました。
宿の近くにバザールみたいなところがあり、そこで、薄い布を買ってきました。
ちょうど体の上に掛けると、体が完全に隠れるくらいの大きさです。（※２）
これで、蚊に悩まされることもなくなるでしょう。
いろんな飲み物や果物を通りで売っているので、いくつか試してみました。
サトウキビをローラーみたいなので圧縮して、何度もなんども引き延ばしていくと
サトウキビジュースがとれます。コップ一杯で、チャイと同じく6円くらいで飲めます。
そんなに甘くもなく、とても飲みやすいので、暑い時には助かります。（※３）
パックに入ったグゥワバジュースも買ってみました。パック入りは概ね高くて、
チャイの4倍から6倍くらいの値段がします。味は、えーと、忘れました。
マンゴも沢山売っていて、一山20円ほどで買ってきました。皮があるので、ナイフで
むかないと食べられません。宿に持って帰って食べてみました。とても汁気が多くて
甘いので、食事代わりにもなりそうです。
椰子の実は、ナタで皮を剥いて、上を切り落として、ストローをつけてくれます。
椰子の実ジュースも量が多くて、ちょっぴり甘くて、でもさらりとしていて
とても飲みやすいものです。白い実も食べることができます。

（4月27日）
カルカッタの街を一日中歩いてみました。
北の方に歩いていくと、ボロバザールだとおぼしきところに出ました。（※４）
小さい商店が小路の両側にぎっしりと店を構えています。
そこで、チベットで遊んだ、「キャランボッティ」のコマを見つけたので買って
見ました。それから、ダージリンを５００gとアッサムを５００ｇ購入しました。
アッサムティーは、チャイを作るのに最適のようです。紅茶は、日本で喫茶店を
やっている知り合いのところに送ることにしました。GPOに行くと、親切そうな
おじさんが、これを送るなら、布袋に入れた方がいいと、GPOの隅で、布袋に
詰めてくれる人のところに連れて行ってくれて、縫ってもらいました。
さらに、航空書留にした方がいいと勧められ、そうしてしまいました。
中身が紅茶なので、輸出の問題とかがあるのかと思ってたら、何もなくそのまま
送ることができました。ちなみに紅茶が両方で５００円くらい。送料が１５００円
位かかりました。なんと３倍の郵送料でした。
さて、カルカッタに来てから、髭を伸ばし始めました。というか、髭を剃るのを
止めてしまいました。髭を剃らないというのは、なんと楽なことか。（※５）
朝起きても、髭剃りにかかっていた時間がなくなったので、洗顔が早くすみます。
泊まっている宿の人に聞いたら、ボンベイ（今のムンバイ）からケニアのナイロビ
までの往復６０日オープンのチケットが８万円ほどで買えるとのことでした。
チケットは、タイまで戻ってから探そうと思っていたので、ここで買えば、その
手間が省けますので、ここで買うことにしました。




（第十三話につづく）


※１　食堂といても小さいところで、ほとんどがチャパティとカレーの
　　　組み合わせになります。
※２　この布は、つま先から、頭まで完全に隠すことができます。
　　　薄いので持ち運びに便利ですが、これ一枚を掛けると寒さも防げるという
　　　とても重宝しました。
※３　サトウキビからジュースを絞り出すこのローラのような機械を
　　　リアカーに載せ、移動しながら販売していました。
※４　このとき見ていた地図が「地球の歩き方」なので、役には立たないようです。
※５　旅行先で使えるように電池式の髭剃りを持っていましたが、インドでは
　　　ちゃんとした電池が買えないようなので、早々に使うのを止めてしまいました。


いかがでしたか。
徐々に体力も回復して、街を歩く元気が出てきました。
いろんなジュースや、果物を買って見ました。
どれも、日本では手に入りにくい物ばかりでした。
アフリカ行きのチケットも手に入りそうです。
明日は、いろんな物を売ってみました。


次回、「第十三話 何でも売れるカルカッタ」をお送りします。
乞うご期待。