冒険を夢見るすべての人にささげる世界半周旅行記

第六十三話 なにもしない日々

（前回までのあらすじ）
5ヶ月ぶりにバンコクに戻ってきて、うろうろしていたら、案の定
怪しい話を持ちかけられました。
車に乗せられたら、どこに連れて行かれたんでしょうか。
さて、これから南の島に行って、のんびりします。



（9月19日）
夜行バスは冷房がかなり強く入っていて、乗客の女の子が車掌さんに
「Don't let me freez!」と言っておりました。
強い冷房はサービスだったのでしょうが、あまりに寒くて、がたがた震えていました。

朝6時に、バスは港の近くのスラタニにつきました。
そこから船に乗り換え、11時頃にコサムイに到着です。

チュエングに行くミニバスに乗り、一番安いと言われているパンというホテルを
探しましたが、チュエングはだだっ広くて、バンガローもまばらで人も少ないので、
マエナムというビーチに行くことにしました。

ローズホテルがいいと聞いていたので、運転手さんにローズホテルへ行きたいと
言うと、ここだ、と降ろされたところは、ホテルから1Kmも離れたところでした。

ビーチを歩いてホテルに向かっていると、バンガローはどう、と声をかけられ
二人で40バーツの所を借りることにしました。
相部屋するのは、バンコクから一緒に着ているスイス人のピーターです。

ここまで一緒だった旅行者のうち一組は、この島が気に入らないから、
バンコクに戻ってコサメットに行くと言います。
休暇があと1週間くらいしかないので、気に入らないところにいるより
いいところに居たいということらしいです。

近くに一軒だけレストランがあり、夕食はそこで。
みんなでマジックマッシュルームを食べることにしましたが、
お酒を飲んだような気分になっただけでした。（※１）

ドイツから来ていた女の子は、きつすぎたのか、吐いてしまいましたが。

そのドイツ人達と、スイス人のピーターがドイツ語で話を始めたので
ボーとしておりました。


（9月20日）
一日なにもしないでいました。

天気はあまり良くなく、バンガロー内のハンモックで寝たり、パズルを解いたり、
近くの店に行きセパタクロの籐で編んだボールを買ったりしました。

夜はまた、ドイツ人2人とピーターと一緒にレストランに行きました。

ピーターは、マジシャンで、お父さんもマジシャンだったそうですが、
そのお父さんは、ピーたの目の前で、自分を消すマジックをしたまま
そのまま消えてしまったそうです。

さて、レストランで、ピーターのちょっとしたマジックショーを開きました。
トランプのマジックとか、小道具を使ったいろんなマジックを見せてくれました。
一回のショーで300バーツ稼ぐとはかなりいい稼ぎになっています。


（9月21日）
今日も天気が良くない。

毎日12時間は寝ています。
午後から町に出てみました。
シンガポール行きの夜行バスが出ていることを確認してきました。

いつものレストランでは、毎晩7時から、テレビで映画を流しています。
昨日はBack to the future 3だったそうで、見逃して残念でした。


（9月22日）
久々の晴れ

少し泳いだり日光浴をしたりしました。
このビーチは人も少ないので、皆、大胆な格好をして焼いています。

相も変わらず夜は映画。
今日は、Road Huge。字幕がついているので（英語ね）聞き取れなくても
内容が分かりました。

ドイツ人やピーターから教えてもらって、ドイツのムゥーレというゲームをしました。
でも、何故か勝ってしまう．．．
バックギャモンはさすがに向こうの人は毎日やっているだけあって、強い。

夜はガンジャ大会となり、ぐっすり寝ました。（※２）


（9月23日）
一日中レストランにいました。
手紙を書きましたが、書く内容がない！

日本人のカップルに出会いました。

ムゥーレでは勝ちますが、バックギャモンでは勝てません。

ピーターから、煙草やコインを手のひらで隠すマジックを教えてもらい
ずーと練習していました。




（第六十四話につづく）


※１　コレで2回目の経験ですが、前回よりはましだったかもしれません。
　　　ここでは、オムレツにこれを入れてくれます。
※２　単なる麻薬の一種だと思われます。こんな事書いて捕まったらどうしよう。

コサムイでは、バンガローを借りて、日長一日のんびりマッタリ。
天気があまり良くなかったのですが、
夜はレストランで映画とゲーム、それに怪しいものの毎日。
あと2、3日のんびりしてから
そのあとシンガポールに向かいます。

次回、「第六十四話 小銭がない」をお送りします。
乞うご期待。