減らない、絶えない
- カテゴリ:ニュース
- 2010/02/23 17:51:38
児童虐待。
特に気にかかるのが虐待死です。
先日東京の江戸川区で1人の子どもが両親からのせっかんで
死亡しました。
しかも、周囲に様々なメッセージを発信していた上での話です。
事の起こりは歯医者さんがその子供の治療にかかった時
顔に異常なあざがあるのに気付き、言葉穏やかに
聞きだしたとのこと。すぐに公的機関に通報しそこから
小学校に連絡が行き担任と好調の家庭訪問が行われました。
両親は「二度とやらない」と言い、学校側も静観することにしました。
しかしその後もその児童は度々頭痛を訴え学校を休み
ついには入院騒ぎに。
診断は、外傷性硬膜下出血による恒常的頭痛。
病院側もこの症状に異常を感じ、公的機関に通報したとか。
再び学校から家庭訪問をしたら、今度は門前払い。
そして退院間もなく、再び学校を休みがちになり意識不明の状態で
入院。診断結果は前回と同じ外傷性硬膜下出血。
両親は口をそろえて「自転車で転んだ」と言い訳を。
しかし、体中には新旧様々な個所に殴打によると思われる
あざがあり、今度は警察に通報したとか…
しかしこの子は二度と目を開けず…死亡…
学校側は「親が改心すると思った」とか色々言い訳を…
今回の事例は近隣の住民からも通報が度々あり、
虐待が早期に発見される可能性が高かったために
悔やまれる事件です。
父親は「自分も同様に育てられた」と開き直り。
子供が自分の口から「親に折檻されている」とはまず言いません。
これははっきり言って100%です。
今回はたまたま歯医者さんが穏やかに聞き出すことが
できたのですが、このようなケースは限りなく0に近いです。
なぜなら、子供にとって親はなくてはならない存在だからです。
では行政の対応はどうだったでしょう。
江戸川区の事例でいけば、監視用の職員1人当たり
10人の監視をしているとか。見きれるものではありません。
では、検挙する検察側の対応はどうでしょう。
まず、学校なり児童福祉局から通報がなければ動けません。
もちろん動いたら、
ドアをけ破って児童の保護をする権限は与えられています。
集約するに、学校側の対応の甘さが今回の事件を招いた
そう言わざるを得ません。
しかし、何にせよ、自分の子供を殺せる親と言うのは
何なんでしょう?
私も父親にゲンコツを食らったことはあります。
しかし、当時の力関係からかなり制御されたものだと思います。
もっとも、私の両親はまずは私を諭すことが多かったですが。
こんな事件を聞くたびに、自分は何と恵まれていたんだろう
と、思うと同時に、虐待をする親が許せません!!
こういう人間は、姿形だけの鬼畜です。
死刑の適用相当でしょう。
人権なんて必要ない!!
非行に走ってしまった子供をみたりするのは
まず学校以外では「児童相談所」のケースワーカーさんになると思います。
今全国の児童相談所で実際に子供に接する仕事をする専門家が不足しています。
児童相談所のケースワーカーさんは、一人で100件以上の事例を抱え
(しかも何かあったら休日でも出勤しないといけない)
過労死寸前というくらいの労働を強いられているそうです。
東京都以外ですが、私は実例をきいたことがあります。
こんな状態では、1件1件の事例を落ち着いて考えるどころではないだろうと思います。
まずは子供に接することのできる専門知識をもった人材を増やし、
自治体の職員で子供の専門家を増やし、
一人当たりが抱える事例の数を減らして1件1件落ち着いて処理できるような
労働条件にしないと、これからも虐待などで保護が必要だったのに
家に踏み込むタイミングが遅れて適切な対応がとれなかった
というような事例はこれからも増え続けるでしょう。
こんなところの予算を思い切って増やすかどうかで
子供を守るために本気で取り組む気があるのかどうかが見えてきます。
本当に許せませんね
どういう気持ちだったら自分の子を殴り飛ばしたり、蹴り飛ばしたりできるのか・・・
私にもわかりません。
亡くなった子がこの短い生涯の中でどんな思いをし、死んでいったのか・・・
考えるだけで涙が出ます。ちゃんと愛された日々があったのだろうか・・・と。
色々な理由での殺人があると思いますが、
年端もいかない自分の子供を痛めつけて殺すなんて、狂人としか思えません。
自分のことしか考えられない人間ならば、命を生み落とそうなどと考えないでほしいです。
育児は自分のコトは二の次になる過酷な日々です。
それが耐えられるのは、自分の産みだした新しい命を守らなければと思う心と
その命を愛おしむ心があるからです。
生まれてくる全ての命たちが温かい愛情で包まれて育って欲しいと願います。