冒険を夢見るすべての人にささげる世界半周旅行記

第六十五話 シンガポールで考えた

（前回までのあらすじ）
コサムイでのなにもしない日々を終わり、
シンガポールに向けて出発です。
しかし、マレーシア国境前で、小銭がないばかりに
一騒動が。
アメリカ人のスコットと一緒に、どたばた旅行です。



（9月28日）
さて、バスで一緒になったアメリカ人のスコットですが、
スコットは、日系3世で、おばあちゃんは、オオモリシゲコさんだそうです。
ロサンジェルスに住んでいて、彼は軍隊でレインジャー部隊に4年いて、
パナマ紛争の前に除隊したそうです。
でも、リザーブ兵になっているので、イラク問題でリザーブ兵を
招集しているらしいので、アメリカには戻りたくないとのことです。
去年の11月から、国外逃亡生活だそうです。

兵隊にいたときは、空手、柔道、ボクシングを習っていたので、
タイや、マレーシアでは、キックボクシングの試合に出て
お金を稼いだいるそうです。

彼はとてもおしゃべりで、しかも、日本の戦争のこととか経済問題などを
私より詳し詳しい知識を持っていて、しっかりした考えを持っていました。

時々聞き取れない単語とかもありましたが、訥々（とつとつ）と
喋ってくれるし、単語も選んでくれるので、わかりやすかったのですが、
とにかくおしゃべりが止まらない...


朝、シンガポールにバスは着きました。
ベンクーレン通りに4人で行き、why not Homestayという宿に行きました。
ドミトリーで、朝食付きでわずか6シンガポールドルだったのですが、
満室でした。

その宿の紹介で、Goh's HomeStayに行きました。
こちらはドミトリーで、8シンガポールドル。

シンガポールは、地下鉄が発達していて、移動が楽です。
早速そごうと、日本大使館に行ってきました。

ここは、中華圏なので、表示も漢字です。

新嘉坡　長途快車　茶室　酒店　旅社　など。


（9月29日）
そごう、インフォメーション、GPO（郵便局）、中華街、
東急と回りました。

地下鉄は、プリペイドのPassが10シンガポールドルで売っているのですが、
住民にしか売らないとあったのを、顔が似ていることをいいことに
列に並んで買いました。

夜はシンガポール交響楽団のコンサートを聴きに行きました。

宿に戻ったら、Goh Bananas Party というのを開いていました。
バナナを食べるパーティーかと思いきや、
Go Bananaで、バカになる、またはバカ騒ぎをするという意味なんですと。

B52という飲み物は、3層担っていて、マッチで暖めたあとに火をつけ、
ストローで一気に飲むという代物です。
成分は何だったんでしょう。


（9月30日）
シンガポールサイエンスセンターに行きました。
まあ、青少年科学館です。

コンピュータの出す問題は、シンガポールの歴史などがあったので
10問中3問の正答でした。

隣のOmni theaterはドーム型のスクリーンでしたが、
映画が科学物でしたので、そんなにワクワクはしませんでした。

今日は昼も夜もラーメンでした。


（10月1日）
さて、何故シンガポールに来たかを説明しておきます。
本当に生きたいところはソロモン諸島というところで、
オーストラリアの北東、パプアニューギニアの東側にある島です。

しかし、行き方が分かりません。
とりあえず一番地かそうなところに行けば何か思いつくのではないかと
考えて、シンガポールまで来てみました。

今日は旅行会社を回って航空運賃を調べてみました。

シンガポール　ポートモレスビー（パプアニューギニア）往復20万円
シンガポール　ホニアラ（ソロモン）　往復30万円
シンガポール　ブリスベン（オーストラリア）　往復20万円
シンガポール　シドニー　往復12万円
シンガポール　マニラ（フィリピン）　往復7万円

どれも高いのでガッカリです。


（10月2日）
昨日、スコットにソロモン行きのことを話したら、
インドネシアで船で渡り、バスで西へ西へと向かい、
バリ島でゆっくりしてからニューギニア島まで船で渡り、
飛行機でパプアニューギニアに入るのはどうかと勧められました。

今日はそのルートの検討です。
まずは国立図書館にサバイバルキットを持ち込みルートを確認しました。（※１）

船旅には結構時間がかかりそうなこと、
船のスケジュールが決まっていないというのに引っかかります。

どうしよう...



（第六十六話につづく）


※１　サバイバルキットは、バックパッカー御用達の旅行案内本です



シンガポールで文化的な生活を楽しみました。
地下鉄にコンサート。
図書館でソロモン行きのルートを検討しましたが、
いいルートが見つかりません。


次回、「第六十六話 行きつ戻りつ」をお送りします。
乞うご期待。