恵まれた時代かなぁ…
- カテゴリ:日記
- 2010/05/05 21:15:45
そんな風に思ったのは、唐招提寺の金堂大改修の番組を見ていたからです。
天平文化を今に伝える唐招提寺。
1200年あまりも昔の建造物です。
これまで大規模な改修が4回行われてきたと言われていました。
鎌倉時代に2回、江戸時代、明治の4回と。
しかし鎌倉時代には改修が行われていなかったことが判明。
これは、天平時代の建造物では初めてのことだそうです。
しかし、何が恵まれているか…
それは1000年以上も昔の人が築いた建造物に、新たな技術を凝らし
改修にあたる現場を見ることができたことです。
また更に1000年、この唐招提寺は現在の職人の息吹が吹き込まれて
建ち続けることができるのでしょうか。
1000年後に今の職人の技術が生き続けることができるのでしょうか?
今、失われてしまった技術もあります。
1000年後、私達の子孫は何をしているでしょうか?想像もできません。
ただ願わくば、己の技術に慢心せず、自己の力量におぼれることなく、
常に自己研鑚に励む人たちであることを願います。
まぁ、今も同じですがねぇ。
たぶんかなり少ないでしょうね。
職人さんの技術を守ろうとしたら、あとを継ぐ人が必要だけど、
ある程度の収入がないと難しいでしょうね。
・・・でも、こんな難しい内容のテレビ番組を見てたの?
建物が立派でも、それを守っていく職人の技術が失われたら美しいままには残せない。
1000年後、世界がどのようになっているか分かりませんが
過去の文化遺産を今と同じく大事にしてくれる世界であってほしいです。