非核三原則ってなんだったの?
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- 2010/07/08 10:05:08
まず、非核三原則は何かと言うことで。
昭和42年に当時の総理だった佐藤栄作が公表した国是です。
『核兵器を作らない・使わない・持ち込ませない』
以上の原則に従って外交を行うと言うものです。
ところが昭和43年には外務省の高官が
「日本にも核兵器の抑止力は必要」
と言うことで、極秘文書の中で核兵器の持ち込みを容認すると
記載されていたのです。
以前から、核兵器の持ち込み疑惑は流布されていましたが
政府高官は『憶測である』の姿勢に徹していました。
ところがその言葉の裏で
国是を否定する行動をとっていたわけです。
密約の問題もそうですが
自分たちの勝手な思い込みから国是にそむく行動、決済をしていた
高級官僚に対しては憤りを感じざるを得ません。
苦労して、生活を削って税金を払っている人に対して
どう言い訳をするのでしょう?
国是は国家の行動の指針です。それを否定するのであれば
法的な手続きをとってしかるべきではないでしょうか?
こういった連中に「国家国民の為」なんて言って欲しくないですね。
しかし、この極秘文書は作成から30年経過したものを公表する制度に基づいて公表されました。
この制度が守られたことについて、一縷の望みを感じます。
(厳密に規則どおりの時期に公開されている)による
情報から新しいことがわかることが多かったですよね。
日本の公文書公開制度がまともに運用され始めてからこういう重要文書がでるのはいいことです。
でもまだまだ歴史的に重要な文書が元政治家や官僚個人が自宅に持ち帰っていたり
していることがわかることがあって、
公開すべきものがすべて整理されているとは言いにくいみたいです。(ここがアメリカとの大きな違い)
「自分たちの勝手な思い込みから国是にそむく行動、決済をしていた高級官僚」というのはそのとおり
なんだけど、「思い込み」だけで行動していたのではなくて、やはり上司である立場の人間が
(大臣も含む)どういう形かはわからないけど、ある程度了解していたと考えるべきだと思います。
まったくの独断ではできないと思います。
残念ながら、少なくとも自民党系の保守政治家は「非核三原則」というものをはじめからあまり
重視していなかったという風な解釈になるんじゃないかな。