冒険を夢見るちくちくさんにささげる世界半周旅行記

第十九話 マドラス脱出


（前回までのあらすじ）
サイクロンの中を汽車で通り抜け、
丸一日かけてマドラスに到着。
ここの水が悪かったのか、チャイ、コーヒーと
飲んで、結局下痢状態に。
初めての試練に出会いました。
早く脱出しないと、良くならないような気がしました。



（5月10日）
今日は、交番に、盗難証明書を貰いに、朝から出かけてきました。（※１）
交番に着いたら、まだ書いていなかったそうですが、その場で書いてくれて、無事
証明書を貰うことができました。ロッジへの帰り道に、道端で、マンゴを
売っていたので、大量に買い込んで、ロッジに戻りました。
マンゴは、とても瑞々しくて、甘いので、病気にはうってつけです。
マンゴをたらふく食べて、この日は一日寝ていました。

（5月11日）
下痢もおさまってきました。マンゴやバナナで栄養補給です。
昼頃には、起きる元気も出てきたので、次のところにバスで移動することに
しました。バス停までリクシャー（※２）で行きました。リクシャーは
ちゃんとバス停に連れて行ってくれたのに、私が大勘違いをして、
ここはバス停じゃないって言い張り、引き返して貰うことにしました。
でも、リクシャーを引いてるおじさんは怒ってしまい、途中で降ろされて
しまいました。
道を間違えたついでに、交番に寄って、切られたバッグを返して欲しいと言ったら、
裁判所に持って行ってるので返せないと言われました。手作りのナップザック
だったのに...。
夕方には、隣町マハーバリプラムに着きました。バスに乗っている間に
なぜか、中華丼が無性に食べたくなり、バスを降りるとすぐに、客引きの
お兄ちゃんにチャイニーズレストランがあるかって聞いたら、あると言われて
元気が出ました。
バス停の近くのタミルナーデ州のホテルに泊まりました。大部屋だったのですが
誰もいなかったので、一人で占領状態でした。ここのレストランでスパゲッティが
食べられて、感激でした。インド初のスパゲッティです。

（5月12日）
朝から雨が降っていました。雨がやんだあとに、近くにある海岸寺院に行きました。
風が冷たくなってきたなーと思ったら、また雨が降ってきました。
一人旅らしい日本人が、地元の人と話しているのを見つけたので、手を挙げて
挨拶をしたら、その日本人、首をかしげて、話を続けています。（※３）
おおー、インド人に同化しているね。
午後は、５つのラダを見に行きました。ここの人たちは、石を彫っています。
大人も子供もいますが、みんなとてもうまく彫っていました。
朝食はパン、昼食はサンドイッチ、夕食はフライドライス。完全に、カレーから
逃避しています。



（第二十話につづく）


※１　ナップザックは刃物で切られていましたが、何も盗られていませんでした。
　　　でも、とりあえずチャンスなので、盗難証明書を発行して貰います。
　　　日本に戻って、それを保険会社に提出すれば...、なんてことを考えていたの
　　　ですが、結局は、使わずじまいでした。（使ってたら、犯罪だよね）
※２　リクシャーって、人力車を自転車で引いてくれる個人タクシーみたいなものです。
　　　結構重労働に思えます。でも、安くて楽な移動方法なので、多用していました。
※３　インドでは、「はい」と答えるときは、首をかしげて、「いいえ」と答える
　　　ときは、首を振ります。この、首をかしげるというのは、昔、たけしが、首を
　　　肩のほうにかしげる癖がありましたが、あれです。
　　　最初にこのジェスチャーをみたときは、ダメという意味と取り違えていました。



マンゴは、桃みたいに水分がたっぷりあって、とてもおいしい果物です。
ナイフを持参していたので、皮を剥くことができました。
マドラスにずっと居たら、いつまで経っても下痢は良くならない気がしたので
さっさと次の街に移動しました。
明日は、さらに隣に移動して、そこでヨガを教えて貰います。


次回、「第二十話 ヨガってブートキャンプなの」をお送りします。
乞うご期待。






今日のマイニチワワは、キャバクラの体験面接だってー
お給料日は月二回で、身だしなみは華やかにセクシーに清潔に。
膝上１５ｃｍだって

明日は、仮採用で、体験入店らしいです。楽しみ～