ハロウィンのお話。
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/11/01 00:52:06
それがしが中学の頃に聞いた話です。もちろん英語の授業です。
その昔、悪賢いことで有名なジャックという男がいました。
詐欺はお手の物ですが、人を騙してはお金を巻き上げそれを楽しんで
いました。
あるとき、ジャックは「自分がこのまま死んだら地獄に落ちるのでは?」
と思い悩みました。そこでなんとか地獄に落ちない方法を考えました。
そして名案を思い付き、夜中に森の中に出かけ魔女を探しました。
おりよく魔女に出会い、今度は魔女を騙して木に登らせました。
魔女が木に登った時を見計らい、ジャックは魔除けの呪文を木に
刻み込みました。
魔女は木から降りることができません。
そればかりか、自分を騙したジャックに怒り狂いました。
しかし呪文がある限り木から降りられません。なんとか怒気を収め
木から降ろしてくれるように魔女はジャックに頼むのでした。
そこでジャックは願いを聞いてくれたら呪文を消す言いました。
魔女は呪文を消してくれるならと約束しました。
ジャックの願いは「死んでも地獄に落ちないこと」でした。
魔女は「たやすいことだ」と言って自分の持っている手帳に書き込みました。
「これでお前は地獄には落ちない。しかし本当にそれでいいのか?」
と魔女は念を押しましたが、ジャックは「地獄に落ちなければいい」
と言い、魔除けの呪文を削り取りました。
魔女はさっさと森の闇に消えました。
その後のジャックは以前にも増して人を騙し、あくどい手立てで
金品を巻き上げる悪事を重ね、国中にその名が轟きました。
が、そんなジャックもついに最後の時が来ました。
誰も見取るものはおりません。それでもジャックは笑みを浮かべていました。
「俺は地獄には落ちない」
魔女との約束を信じていましたので。
やがて魂となったジャックは極楽の門をくぐろうとしました。が、通れません。
門番が「貴様は悪事を重ねて生きてきた。そんな者が極楽に入れるか」
と言って追い返されます。
「それでは私はどこへ行けばいいのですか?」
悲痛に叫びますが、門番は冷然と「地獄に決まっているだろう」と
言い放ちます。
仕方なくジャックは地獄の門をくぐろうとします。
すると門の傍らにはジャックが騙した魔女がいます。
ジャックは掴みかからん勢いで魔女をののしります。
しかし魔女は涼しい顔で言い放ちます。
「お前は『地獄に落ちないように』と言ったのだ、『極楽に行けるよう』にとは言っていない」
そう言うと門番にジャックの魂を通さないように言いつけました。
ジャックは地獄の門の前で泣き崩れましたが、門番も魔女も相手にしません。
仕方なくジャックは当てもなく歩きはじめました。
その姿の後ろから、魔女はカボチャを投げつけました。
ジャックは中を刳り抜いてランプにして、暗闇の中を歩きはじめました。
極楽にも地獄にも行けず、ただこの世とあの世のはざまを永遠に
さまようしか無くなりました。
生きていた時の悪事を悔いても始まらず、ただ当てもなく歩くだけ…
今も時折森の奥からランプの明かりが見えるのは、ジャックの霊が
迷い出てきたものだとか…
哀れと言えば哀れでしょうが、日々の行いが来世を決めるお話でした。
以上がそれがしの聞いたハロウィンのカボチャランプの言われの話でした。
ってぼくはじめて知りました・・(@0@)
ハロウィンって知らない事多いです
かなり厳しい話のわりに今のお祭りは暗いところで
するけど、子供向けになっているんですね。
なるほど、それでかぼちゃなんですね。
明るくて楽しそうなハロウィンの雰囲気とずいぶん違うものですね!
初めて聞きました☆
だけど…メルちゃん ♡ 中学生の時に聞いて よく覚えてましたd(´∀`●)ネ~♪
ものすごく お利口さんだったのかな~?!!
初めて聞きました~~~~~!
延々とえんえ~~~~~~~~~~~~~~んと、生まれ変わることも出来ず彷徨う。。。。。。
究極の`報い`って事ですねぇ。。。。。
そういう いわれがあったのですね。
どちらにも いけず
さまようだけの たましい って かなしいですね。。。
でもこっちの話の方が具体的ですね