冒険を夢見るすべての人にささげる世界半周旅行記

第七十話 旅のお供はラップトップ

（前回までのあらすじ）
マニラに着いて、早速エアーナウルのオフィスに
行ってきました。
ソロモンまでのチケットが安く手に入りそうです。
さらに、近くのレストランにいた人～
美味しい儲け話を持ちかけられ、ふふふ。



（10月13日）
怪しい話を持ちかけてきたTonyの住んでいるというバタンガスに
バスで出かけてみました。（※１）

マニラからバスで2時間半もかかるところでした。
でも、Tonyには会えず、結局、映画を見て、ビリヤードで遊んでいる人たちを
見て帰ってきました。
どうやら、フィリピンでは、ビリヤードが盛んらしく、あちこちで見かけます。

渋滞に巻き込まれて、5時間かけて宿に戻ってきました。

と、同室の日本人が、トラベラーズチェックを昨日盗られたと騒いでいます。
これはしめたと思って、話を聞きました。

彼曰く、宮殿を見に行って、地方から来たという女の子二人と一緒に歩いて、
その間に、トラベラーズチェックを紙切れとすり替えられたとのこと。

どうやら、マニラは泥棒が多いらしく、７０００＄盗られた人、100万円盗られた
人など、そう言う話を沢山聞きます。

夕方、雨が降り雷も鳴り、通りは水浸しになりました。
LRTの駅からホテルに戻る間に結構雨に濡れましたが、それより
一回足を滑らせてしまい、インドのジャイサルメールで怪我をした右足の
親指をまた怪我してしまいました。


（10月14日）
ドキドキしています。
今まで警察に行ってました。
朝、Tonyから電話がありました。
昨日、バタンガスに行ったけど会えなかったというと、
今日また来いといいますが、今日は盗難証明書を貰う予定なので
行けないと断りました。
すると、明日マニラに来るので、そのときに会おうということになりました。

さて、盗難に遭いに、マラカニアン宮殿に行きましたが、
日曜日は休館日とのことで、アキノ邸を見てマラカニアンパークに戻ってきました。

パークは人が多く、ここなら置き引きにあってもおかしくないと思いました。

チェス広場でチェスを見て、プラネタリウムはお休みで、日本庭園
チャイニーズ庭園、活劇の練習を見て、音楽学校の生徒の
野外コンサートを聴いて、それから警察に行きました。

5時頃からベンチに座っていたら、バックが無くなっていたという話を
警官に説明しました。
うまく説明できたと思ったのですが、相手がまじめな警官だったので
バッグの色は何色だとか、いろいろ詳しく聞き、挙げ句の果てに
現場検証に行くことになり、ベンチのそばにいる人に聞き込みをしたりと、
ひやひやものでした。
明日も現場検証をするとの事でしたが、それでも、なんとか盗難証明書を
発行して貰うことが出来ました。

宿に戻って、日本人の旅行者と話をしました。
中国で2年ほど留学をしていたそうで、荷物には、AM、FMラジオに、
ラップトップのパソコンを持っていました。（※２）
エディターはVZを使い、英語の辞書も入っています。
彼は自分のことをガンダム武装と言ってました。
その姿を見て、次回は、トランクにラップトップを入れて
旅に出なければと思いました。




（第七十一話につづく）



※１　怪しい話って、例の、トラベラーズチェックを渡したら、
　　　お金をくれるって言う話。で、トラベラーズチェックは
　　　盗難にあったことにして、再発行
※２　当時のラップトップは、PC286とかいう物です。
　　　その後旅行用にと、Libretto50を買ったのは内緒。


怪しい儲け話のTonyに会いに地方に出かけましたが
会えずじまい。
でも、TCの盗難証明書をなんとかゲットすることが
出来ました。
日本人旅行者のラップトップで世界旅行をみて
かなりあこがれてしまいました。


次回、「第七十一話 気分は最悪」をお送りします。
乞うご期待。