目撃者
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/01/29 02:35:54
ここは新幹線のホーム。
列車を待っている人込みの中、若いアルバイトの女性が勤めている
売店があった。ふと冷たい表情の男が売店の近くの柱にカバンを置いた。
男はゆっくりとした足取りでホームをあとに…。
しばらくして列車がホームに入ってきた。即座に乗る人降りる人の波で
ホームはごった返した。
と、その時カバンが大音響とともに爆発しホームと列車には死傷者が
あふれる結果となった。売店の女性も両目から血を流して倒れていた。
数日後、事件前後のホームを出入りした人間がピックアップされ
容疑者として拘留された。当然全員が否認している。
唯一の目撃者は売店の女性。しかし、口頭で人相を言うのは難しい。
『顔を見られたら、すぐにわかります』
彼女の言葉に警官たちは色めき立ったが、医師の判断では
手術は無駄だと…
眼球が鋭利な金属片で貫かれ、機能しなくなったのだった。
だが、主治医がもしかしたらという人物の元へ刑事を連れて訪れた。
刑事はその医師に事の次第を話した。
そして医師も眼球移植に挑戦した経験を話した。3回やって失敗したと。
視神経の結合ができないし、見えたとしても5分がせいぜい。
患者に失明という苦しみを2度も味あわせるのかと手術を拒否した。
刑事はうなだれ押し殺すように言った。
『先生5千万でも引き受けてくれませんか?そう5千万!!刑事課の予算を
つぎ込んででも、この事件を解決させたい!!』
医師はひとしきりほほ笑んで手術を引き受けたのだった。
翌日、警察病院で手術の準備をしていた折に移植用の眼球が届いた。
手術はそれほどの時間をかけずに成功したらしい。
『ゆっくり目を空けてごらん』
『刑事さんは被疑者を並べてください』
『見えるかい』『はい先生、はっきり見えます』
『ではお嬢さん、犯人はいるかい?』
刑事の問いかけに、被疑者の顔を見つめた彼女ははっきりした口調で
『右から2番目の人』
と、喋りはじめた。
『冗談じゃねぇぜ、でたらめだぁ』
『間違いないわ。思い出してきた。その人の靴の右側のつま先に
傷があったわ。三角の傷』
『急いで靴を調べろ!!』
若い刑事は下駄箱へ殺到して調べる。
『ありました!!』
『証拠は揃った!!傷害致死並びに爆発物取締法違反の容疑で逮捕する』
売店の娘は『外が見たい』と言って執刀医にせがんだ。
病室の窓からは雲ひとつない青空が広がり、木々は優しくなびいていた。
『先生、私、もうこの景色見られないんですよね』
『…』
『先生ありがとう、私この景色、絶対忘れない。さようなら光さん』
医師は病院を出たところで手術を持ちかけた刑事が追いついてきた。
『先生、ありがとうございました!!』
『私は何も…』
『先生、まだお金をお渡ししておりません。一旦戻っていただけませんか』
『あぁ、お金ね。刑事さん、その金、あの娘さんに渡してください
お願いします』
それだけ話すと医師は肩を震わせながら寂しげに病院を後にしたのだった。
はい、パクリです。
それがしの好きな
漫画のお話です。
たまにはいいよね^^
うんうん^^
続編楽しみにしてますじょ(ノ≧▽≦)ノ
ピノコちゃん すき。。。
かいがいしいところが。
ブラックジャックでしたっけか??