ネコと庄造と
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/02/09 20:04:40
冬のある日、雪の重みで造成された宅地が崩れ何軒かの家が潰れてしまった。
やがて日が経ち医師に往診の依頼が来た。
5千万でも6千万でも払うと言う依頼主の言葉に辟易しながら往診に出たのだが
患者はネコであった。
ところが依頼主は自分の息子と言い張り侮辱するなと言い、とうとう医師を
家から追い出してしまった。
逃げるように家を後にした医師は近所で聞き回りある開業医の元を
訪れた。
その開業医も何度かネコを診察したと言う。最近では取り合わないとか。
原因は崩れた住宅の下敷きになり脳血腫を患ったとか。
倒壊事故の後、奥さんと子供を亡くしたことにも気付かず、たまたま軒下に
居付いた猫の親子を自分の奥さんと子供と思い生活を始めたと言う。
ネコもよくしたもので、食材の買い付けなどをこなすようになっていた。
医師は開業医に手術を持ちかけた。
『宅地を造成した会社から踏んだくれますかね』
『そりゃ、できるでしょうが血腫の場所が脳底のど真ん中ですよ
へたすりゃ死にますよ』
『やってみようじゃないか。正気を取り戻した時どうなるか』
医師は庄造に息子の診察をするといい病院に連れていき一緒に麻酔をかけてしまった。脳外科手術をするのである。
ほどなくして手術は成功し庄造は記憶を取り戻した。
そして改めて奥さんと息子の死を知った。
『なんてことに…』
しかしネコには事情が伝わるわけはなく、病室に入っていつものように甘えるのであった。
が、庄造にはどんなす上でなついてきているのかわからず追い払おうとした。
やがて退院と同時に庄造は引っ越すことにした。
『悲しい思い出しかないここから離れます』
ネコ達は恐る恐るついて行くが度々追い払われた。
しかしどこまでも付いて来るネコに庄造は気にかけるようになってきた。
やがてバス停に来てバスに乗ろうかとしたが
『ネコは乗せられませんよ』
と車掌は言う。
『乗るんですか?』
…
『いえ、いいです』
バスは走り去った。
庄造はバス停のそばでたたずみながらネコを見ていた。
『さぁ、歩いて行こう』
家族をお日様は暖かく包んでいた。
はい、パクリ第2弾でぇす^^
いぬ だろうと
じぶんを ひつようとしてくれる
だれかが いるって いきる ちからに なりますよね。。。
医は 人術なり。。。
このお話 知らなかったぁぁ(^^ゞ