発電の問題
- カテゴリ:ニュース
- 2011/03/29 18:23:48
盛んに原発の問題が取りざたされておりますが、
現地の人を含めて、原発についてここまで議論が巻き起こったことは
過去にありましたでしょうか?
無いですね。
チェルノブイリ原発の爆発事故の折りですら
『日本の原発は安全だ』
で、済まされていましたから。
それがしが10年ほど前に茨城県ひたちなか市に住んでおりました折
東京電力より年末に一万円ほど振り込まれておりました。
隣町に東海村がありまして、日本最初の原発があります。
理由を聞くべく電話しましたら『しどろもどろ』
わけのわからない言い訳をづら面言っておりました。
ちょうど、東海村の臨界事故のあった年であります。
それがしは、高校に入り社会科で原発のことを学ぶまでは賛成派でした。
なにしろ重油や石炭とは比べ物にならない発電効率ですから。
しかし、授業を進めて行くに従い、その危険性に対する認識を
深めて行きました。
まず第1に放射性廃棄物の処理です。
プルトニウムなど2億年以上の半減期を有するものもあり
自分の孫の孫のそのまた孫に至っても安定物質に変わらない
廃棄物にいかなる安全を求められるのか、甚だ疑問です。
第2に原子炉本体の問題です。
既にご承知のようにウラン燃料の核分裂反応による発熱で
水蒸気を得て発電するのですが、この水が厄介です。
コップに水を入れたラップしたまま1週間ほど放っておいてみてください。
コップの内側がぬるぬるしませんか?
水垢です。これは水に溶け込んでいる金属が付着するのですが
これを取り除くには蒸留するしかありませんが、完璧には除去できません。
原子炉の定期点検と言うのは、実はこの水垢を取り除く作業なのです。
原子炉をからにすると言っても、まんべんなく放射線にさらされた
容器の中ですから防護服を着てても制限時間はあります。
20分ほどでしょうか。ほとんど出たり入ったりの繰り返しです。
で、取り除いた水垢も放射性廃棄物です。
第3に核分裂反応を完全に制御しきれるものではないということです。
核分裂反応は、ウラン235に代表される放射性物質を規定量集めて
中性子を当てることにより核分裂反応を連続させて発熱させますが
一旦反応が始まると、止めることができません。
誤解されている方も多いでしょうが、使用済み燃料をプールで冷却しますが
それは、核分裂反応の効率が落ちた為に取り除いたにすぎません。
実態は、核分裂反応は続いております。だから発熱するのです。
この反応を止めるには、燃料棒をミリ単位で分割してドラム缶に
100個程度をコンクリートとともに流し込んで封印するしかありません。
しかし、それでは効率が悪いので、プールに貯めておくのです。
第4に、ウラン燃料の採掘と精製、運搬には膨大な石油燃料がいることです。
ウラン235が原子力発電に使われますが、これらは非常に少ない
ものでして、地球上にあるウランの98.8%はウラン238と言う
核分裂反応を起こさないものなのです。
また、採掘に際して被曝はつきものです。
以上の理由で、それがしは原発には反対です。
ではどんな発電方法がいいか?ですね。
一番は息が綺麗なのは水素でしょう。なにしろ水蒸気しか出ませんから。
ただ、反応が早過ぎて、いささか制御が難しい面があります。
石油石炭に代表される化石燃料は、排気の問題で嫌煙されていますね。
それがしがいいと考えるのは、太陽エネルギーの集光衛生です。
意外に思われるでしょうが、日本列島に降り注ぐ太陽光をエネルギーに
変換すると、地球上で消費される1年分のエネルギーが1時間で
集められます。
太陽電池パネルの変換効率を高め、地上にマイクロ波で送ることが
できれば、化石燃料や原子力に頼らずに電気が得られます。
問題は、マイクロ波が地上に届くかですが、この部分は今後の改良に
期待して、それまでのつなぎは風力や太陽熱での発電と
無駄な電力の削減で過ごせればと思います。
なぜそれについての教育はしないんでしょうね。。。
今月に入ってネット検索だけで基本的情報は集めましたが
自分の放射性物質に対する無知さに呆れました。
答えていました。
「何で東京に送る電気で私達がこんな目に会わなきゃならないのよ!!」
どう思います?
気持ちは解るけど・・・言うなよ。 ねぇ。