アレイクツ・サラーム

落ち込んでいるとき、どこかに行けるとしたら、間違いなくエジプトを選びます。
エジプト、そこは、ステプ☆があふれる国。

日本が寒くて、地中海に飛び出していったとき、ギリシャでもやっぱり
寒くて、ええい、ここはひとつアフリカに行こう。そうだ、チェニジアの首都
チェニスを目指そうと、勢い込んで格安チケットの店にいきました。
が、よくみると、チェニジアに行くより、カイロに行くほうがはるかに安い。
これは、カイロ経由でチェニジアに行くしかない、と、
2万円くらいのカイロ行きのチケットを購入しました。
そこで一気にカイロへ。
安いチケットだけあって、夜の10時に空港着で、街に着いたのは夜の11時。
ところが、たまたま同じバスに乗っていた日本人の女の子が
「日本人がたくさんいる安宿知ってるから」というので、のこのこと
ついていってみれば、門が閉まっている。
なんとか、門番の人を起こしたけど、「何時だと思ってるんだ、
ベッドは空いていない」とすげない返事。
ところが、その宿に泊まっている日本人が、「使ってないベッドが
あるなじゃない」と勝手に仕切って、寝るところを用意してくれました。
そのベッドに寝ると…
生まれてはじめて、南京虫との出会いがありました。
こんなに痒い虫だとは知りませんでした。
もう、痒くて痒くて、夜中じゅう、眠れませんでした。
さて、そんな、1泊150円の安宿とは翌日にさっさとおさらばして、
一泊350円の立派な宿に泊まったというのは、本題ではありません。
その350円の宿に泊まっていたドイツ人にハッシッシ吸う？ってきかれて
断ったのも本題ではありません。
まして、他の人から借りたガイドブックを見ると、エジプトとチェニジアの間に
リビア砂漠が横たわっていて、この砂漠を横断するバスも汽車も
ないというのを後で知ったというのも、本題とは関係ありません。

さて、カイロといえばピラミッド。
ピラミッドといえば、砂漠の中にあると思っているあなた、
それは単なる錯覚です。
そう、札幌時計台がビルの谷間にあるのに、下からの写真を見て
まるで広いところにあると勘違いするのと同じで、
ピラミッドから砂漠のほうを写しているから砂漠の中にあるように見えますが、
じつは、町と隣り合わせにあるんです。
町外れにあるといったほうがいいのか。

また、ピラミッドって、坂になっていると思っているあなた。
これも間違いで、ピラミッドは、1m幅の石を並べているだけなので、
まるで階段を登るようにピラミッドの上に登れます。
人も登っていれば、ヤギものぼっている。
そこをのこのこ登っているときに、Watcherと名乗るひとに
危ないから下りなさいと注意されたのも、本題ではありません。


さて、カイロの町より、私が気に入ったのは、アレクサンドリア。
そう、誰かが、地球の大きさを測るために使った井戸がある街。
井戸を見ようと、バスに乗って3時間。
さて、井戸はどこかとインフォメーションに行っても分からなくて、
仕方がなく、街をうろうろ。
カイロの時もそうでしたが、アレクサンドリアでも、道で出会う人、
出会う人、必ず声をかけてくれます。
Hello、とか、Hiとか。
だから、こちらからも返事をします。
HiとかHelloとか。
時々、こっちに来て、紅茶飲んでけ、とか、水タバコ吸ってけとか誘われます。
立ち止まれば、お前どこから来たんだとか、日本からだといえば
ジャッキーチェーンの映画を見たことあると、何人にも言われたり。
そう、2時間くらい歩いて、多分200人くらいに声を掛けられ、
紅茶は5杯くらいご馳走になり、水タバコは2回ほど吸いました。

どこに行っても歓迎で、どこに行っても声を掛けられ、
どこに行ってもみんなにステプ☆を押して押される街。
そう、それがエジプト。

街を歩くだけで、うきうきしてくる、この不思議な街エジプト。
ステプ☆の原産地かと思ってしまうくらい、
ステプ☆にあふれている国エジプト。

もし、あなたが、行き詰ったり、悩んでいたり、
ニコッとタウンで友達を失くしたり、灯台にうまく登れないときは、
ぜひぜひ、エジプトに足を運んでみてください。

ニコッとタウンと同じように、現実世界でステプ☆をたくさん
押してもらえます。

世界一ステプ☆にあふれている街エジプト。
幸せになること間違いなし。

マアッサラーマ


えっと、ニコットさん。間違いなくこの文章を読んで下さっていると思います。
ニコットさんにもコメントいただけたらうれしいな。

もちろん、みなさんのコメントもお願いしまね。