Nicotto Town


しろくままみれのなぞかけブログ


空調つきバスとかけて空調つきバスととく??


暑さで頭が壊れそうになり、シュールななぞかけができてしまいました。


空調つきバスとかけて

空調つきバスととく
 
そのココロは
 
リャンクワィ  ??


オチどころか意味すらわからないですよね。

引っかかったと思って、脳味噌の虫干しにお付き合いください。



ある7月の休日、私は中国の首都、北京のホテルをひとり出た。

 盧溝橋という橋を見たくなったのだ。(興味のある人は検索してみてね)
 
 北京の街は碁盤の目状になっていて目的地は南西にある。だから、路線バスを西→南→西と三本乗り継げば、たぶん行けるだろう。私はホテル前のバス停からまず西に向かうバスに乗り込んだ。
 
 その日は暑かった。ちょうど今の日本のように。そしてそのバスには空調がなかった。しまった、と思ったが、ま、いいかと車掌に1元払った。約13円。空調車なら倍の2元である。
 
 暑さにうだっていると十字路着。バスを降りる。その途端、頭上から激しい陽光が。帽子を持ってこなかったことを悔いながら南行のバス停に向かう。 しかし、これがなかなかみつからない。

 北京の道は片側3車線に十字路付近は側道が2車線。したがって10車線道路同士が立体交差しているので、対岸の様子は全くわからない。南に行くバス停が十字路の北側にあるのか南側にあるのかもわからない。案内があるような国でもない。どっちかに行って500mくらい歩いて、見つからなければ多分反対側にあるということだ。
 
 容赦なく脳天を突き刺す陽射しにもうろうと十字路をさまようこと10分強、ようやくバス停を発見。この街のバス停には時刻表はないのだが、待つまでもなくバスがやってきた。しかもフロントには「空調車」の輝く文字。 よろよろと乗り込む。

 涼しい。

 地獄で仏、北京で空調車煮えたぎる血液がみるみる冷めていく。

 と、くつろぎかけた私に女性車掌が近づいてくる。ポケットに常備している1元札をさっと渡すと、彼女が私に「リャンクワィ」と一言。

 おお、北京人にしては接客がいい、と私も「リャンクワィ(涼快:涼しく快適)」と返すと、彼女は私に向ってVサインをしながらもう一回「リャンクワィ」と応えるではないか。

 なんとすばらしい。北京のサービスもここまで向上したか、これは私もVサインを返さねばと、彼女を見つめる。ところが、彼女、笑っていない。それどころか、怒り気味。
 
 それでようやくわかった。 「リャンクワィ」は「涼快」ではなく「二塊」、つまり2元のことだった。Vサインもそういうことだ。空調車だから2元払えといっているのだ。あわててもう1枚1元札を渡すと、彼女はぶっきらぼうに2元の乗車票を私に突きつけ、ムダな時間を過ごしたとばかりに大股で去って行った。

そこはやっぱり北京だった。


暑さを引き金に、こんな記憶が脳からこぼれ出てきました。北京ではその後オリンピックもあったので、今はいろんなことが変わっていると思います。変わっていると思いたい。





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