Nicotto Town


メルカッツ提督苺


西洋弓と和弓


それがしは趣味として西洋弓(アーチェリー)をしています。
とは言え、はじめから好きであったわけではありません。
『照準器だのウェイトだの、なんで付けなきゃ撃てないんだ』
と、子供の頃は思っておりました。

それがガラッと変わったのはバルセロナオリンピックです。
聖火の点火式で『火矢』が使われたシーンに見入ってしまいました。

かと言って、和弓にも魅力を感じております。
平家物語に出てくるような強弓を引く武士はあこがれです。

西洋弓と和弓
大きな違いは、まず弓の形でしょう。
西洋弓はほぼ上下対称に構造ですが和弓では上下は非対称です。
必然的に弓を握る位置も異なります。
西洋弓は弓のほぼ真ん中で、和弓は下から1/3くらい。
和弓のこの握りの位置は弓の反動による振動が少ない位置という
合理的な理由があります。
西洋弓は構造を単純化して量産させるためで、現在競技では弓を
握りません。弓の反発による振動で方を痛めるからです。

しかしてその威力は?
武器である以上、ここは重要です。
結論から言いますと和弓の方が殺傷能力は高いです。
特異な弓の形から引き絞るときの反発力が強いのです。

では、精度は?となるのですが、ここで面白い共通点があります。
『的に当てようとすると当らない』のです。

西洋弓でも和弓でも、的に対して真摯な気持ちをもち
空間に溶け込み風を感じ、心を穏やかにしなければ当りません。
いわゆる『無我の境地』でしょうかねぇ。

それがしのお友達で和弓を始めた方がいます。
学生時代の同じ研究室の院生にも和弓をしている人がいました。
10年ほど前にお世話になった精神科の先生も和弓をやってましたっけ。

その時伺ったのが『心眼で見つめる』でした。
これがなかなか難しいんですよ。
まして、アーチェリーはすぐに点数に現れますから^^;;

しかし、1日400本500本と撃っていると何を言わんとしているか
射場の空気と同化していくような清々しさを感じてきます。

位置的には地球の反対側に位置する日本と欧州。
違う形で発達した武器ですが、それを極めるための心の鍛え方には
不思議な一致点を感じずにはいられません。

夏が過ぎたら、また撃ち始めますかねぇ^^

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2011/07/23 22:00
アーチェリーと弓道の違いと意外な共通点がわかって面白かったです*^^*
殺傷能力が和弓の方が高いのに驚きましたw
確かに心を無にするのは必要ですね!
私もこれからも弓道頑張ります★




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