Nicotto Town



第二十九話 バクシーシは潤滑油(世界半周旅行記)

冒険を夢見るすべての人にささげる世界半周旅行記

第二十九話 バクシーシは潤滑油


(前回までのあらすじ)
40時間、汽車に乗りっぱなし、それも通路で荷物の上に
座ったままという、苦行をこなし、無事(?)ボンベイに
到着しました。
大都会ボンベイは、物価も高いけど、ものも豊富です。
アフリカ行きがあと3日後に迫っているので、
これからその準備をします。



(6月8日)
朝から、ビクトリア駅の周りをぐるぐる回って、外国人登録事務所を探し回り、ようやく午後になって
見つけることが出来ました。
一度インドを出国して、また戻ってきた後のビザの申請です。3ヶ月分がもらえそうです。
明朝また来てくれと言われました。

久々に「地球の歩き方」に載っているレストランにでも行ってみようと訪ね歩いたら、
その店はすでにつぶれていたようです。仕方ないので、いつも行く金陵飯店の向かいにある
レストランに入ってみました。
すると、なんということ。カクテル、ウイスキーが置いてあり、ジンフィズなどを飲んでしまいました。
インドでジンフィズが飲めるとは思いもよりませんでした。
むろん食事代に100ルピーは軽く超える大出費です。

(6月9日)
ボンベイの女性は、あまりサリーを着ていません。インドでは95%の女性はサリーを着ていると
思っていたのに、ボンベイでは、サリーを着ている人が40%くらいで、あとは、絹のパンタロンに
中国服みたいな人が30%、スカートやジーパンみたいな洋服を着ている人が30%くらいです。
いかに、ボンベイが進んだ都市かというのが分かります。

朝10時キッチリに外国人登録事務所に行くと、担当の課のドアには鍵が掛かっています。
第二土曜日は休日だと言われてしまいました。
それでも、昨日ちゃんと「明朝来い」と言われていたので、担当の誰かが来るのを待っていました。
2時間経っても誰も来ないので、責任者らしい偉そうな人に話をしました。
でも、今日は休みだから許可は出来ないと言います。明日の日曜日にはナイロビに向けて
出発することや、昨日、「明朝来い」と言われたことなどを頑張って説明しました。
手持ちの航空券を見せると、ようやく、リターンビザと、3ヶ月の延長がもらえました。
で、バクシーシと言われたので、喜んでバクシーシを渡しました。(※1)
30ルピーのバクシーシなら安いものです。
露天みたいなところで、フィルムを買いました。随分安く売っていました。
で、宿の戻って、フィルムを取り出したら、それは、すでに現像済みのフィルムでした。
見事に騙されましたが、どっちにしろ、フィルムに用は無かったので良かったのですが。(※2)

(6月10日)
今日は、ナイロビに向かって飛び立つ日です。
昨日、使えないフィルムを売っていた店に行きましたが、閉まっていました。
近くの店の人に聞いたら、ニヤニヤしながら、どうしたと聞いていたので、別に...と答えておきました。

空港に行って、トラベラーズチェックをUS$に替えて貰おうと思いましたが、
4軒目でようやく800$を替えて貰うことができました。
そのうちの500$を空のフィルムケースに巻いて、ふたをしっかりのりで留めました。

飛行機の中で、ダンヒル1カートンと、シーバスリーガルを買いました。
もちろん、向こうに着いたら、高値で売るためです。
あとは、飛行機の中で、カップと、膝掛けをいただいて、準備終了。

夜の9時頃、ナイロビに着いて、出るのが一番最後になってしまいました。

空港からバスが、有名な安宿のIQBALの前に止まったので、そこに行ってみました。
でも、満室で、New Kenya Lodgeを薦められました。
でも、そこに行くまでの、通りには、背の高い、黒人が100人以上はたむろしており、
その間を抜けて歩く自身がなかったので、宿の人に、エスコートして貰って、連れて行ってもらいました。
結局、New Kenya Lodgeも満室で、そこで薦められて、New New Kenya Lodgeに泊まりました。


(第三十話につづく)


※1 バクシーシは、喜捨という日本語に相当するようで、悪く言えば賄賂相当です。
※2 アフリカでは、ドルの現金がものを言います。なので、それを隠して
   持って行くためのフィルムです。


都会のボンベイで、カクテルなんてしゃれたものを飲んで、
洋服を着ているインド人を眺めて、露天商に騙され。
しかし、インドも今日まで。
いろんな準備をして、アフリカのケニアに移動しました。
着いたそうそうから、夜、通りを歩けないくらい震えておりました。
明日は着いたそうそう、サファリーに出かけます。


次回、「第三十話 キャンピングサファリだ~」をお送りします。
乞うご期待。

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2009/05/06 08:35
まーちさん
まあ、悪いことをしようとしたから発見できたわけで、
なので、強くはでれなかったかも。

KINACOさん
多分、CMだと思われますけど、
北海道には、そのCM流れてませんから~
ざんねん!

かちゃさん
うーん、インドは意外と安全なところだとおもいます。
アフリカは、今、治安がかなり悪くなっているので
お薦めはできませんけど。

みかん☆さん
賄賂というか、これだけアナタのためにしてあげたのだから、
なにか返してくるのが当然という考え方なのかな~
まあ、良くして貰ったときにはお礼ということで。
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2009/05/06 03:56
賄賂を堂々と要求してくるのですね(⌒_⌒;)
アバター
2009/05/05 13:21
インド、アフリカ、憧れるけど、
きっと身包み剥がれて終わりそう(((( ;゚◇゚)))カタカタ
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2009/05/04 22:50
「あきよしだいっ!さふぁりぱーーーくぅ♪(ウインクすることを忘れないように)」
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2009/05/04 21:43
あはは、騙されたこはるさんがそのフィルムを現金を誤魔化すために使ったんですねww
こはるさんの方が一枚上手なのかも♪
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2009/05/04 19:16
ジュネさん
まあ、インドだから、こんなものかって感じです。
適当にうまく乗りこなしていくしか...

tottocoさん
正規の両替より、闇の両替の方が極端に率がいいので
現金必須です。
でも、入国するときに手持ちの現金がいくらって、
調べられて、ビザに書き込まれるので、誤魔化すしかないわけで...

ちくちくさん
いや、少しは得をしながら回らないと、お金は減っていく一方でして。
しかし、読み違いは、ダンヒルがアフリカでは、なにそれ状態だったりするわけで。

寅~ジョ☆彡さん
えーと、予防接種をしていないと入れない国がアフリカにはあるので、
コレラと、黄熱病の予防接種はしていきました。
マラリアの予防薬は現地入手予定です。
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2009/05/04 19:01
ふと・・・
(半周旅行に出発前って予防接種したの?  と聞いてみた)
アバター
2009/05/04 00:11
うーん。すごいなー。
売り買いをしながら、
旅してるんやもんなー・・・
買いはともかく
売りってせえへんからなー・・
「自分」っていう根っこの上に
めっちゃ柔軟で自由自在に変われる強さ。
アタシは自分の根っこがぐらついて
上に乗っかる人格が堅くて頑固で弱い。
だから、やはりかなわんなーと
その強さを感じるよ〜。うんうん。
かっこいいっていうのはこういうことやと思うよ。
すんばらしい旅だ。
アバター
2009/05/03 21:50
シーバスリーガルうまいよね(⌒~⌒)

なんかドルの隠し持ち方とか・・だんだんプロの域に入ってきた?

単一民族の日本人にとって黒人しかいない世界ってそれだけでコワイ。。。
偏見だってわかってるけどぉ><;
アバター
2009/05/03 20:58
(*^-^)うふっ♡ なるほど外国人登録事務所もいいかげなんだww

サリー一度着てみたいなぁ~o(*⌒―⌒*)oにこっ♪



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