我が家の戦争秘話 その2
- カテゴリ:その他
- 2011/08/09 16:16:15
続き~ できたら「その1」から続けて読んでおくれ。
ところで このじいちゃん。
最初に書いた戦争に自分から行ったというだけあって
別に内地でのうのうとしてたわけではないのです。
アメリカとの戦争の最中のほとんどをラバウル基地で過ごしたようです
整備士だったため 直接飛行機で戦ったりはなかったのですが
途中からは連日の空襲に逃げ回り武器は拳銃だけだったとか
戦友が目の前で爆弾でふっとんだりとか
そんな話を少しだけしてくれたときはさすがに泣いてました。
ただ自分から戦争に行ったというのは曽祖父本人が話してくれたところ
中国大陸での戦争が激化していき いずれ 大きな戦争になるだろうと思った。
そうなると もともと機械整備を仕事にしていた曽祖父もただ赤紙一枚で戦争に行くことになるかもしれない。
そうなったら、ただの一兵士になるかもしれない。
それにこのまま今の仕事が続けられるかどうかもわからない。
ならいっそ 腕を行かせるうちに 軍隊に入ったほうがいい。
今なら整備の仕事で入れるはず。(それくらい腕に自信があったらしい)
そうとなったらどこを希望するか。
やっぱり格好いいのは海軍。
でも連合艦隊は当時の日本の憧れの的。船の整備は競争率が高い。出世もしんどい
なら 飛行機だ。 航空隊だ (つc_,` )ウヒヒ ってことで入ったらしいww
結局この目論見はあたり、海軍航空隊ではそこそこの地位まで行けたようです。
当時の写真を見せてもらうと。たくさんの部下に囲まれて いかにもな口ひげを蓄えて 軍刀?サーベルみたいなのを誇らしげに手にした曽祖父の姿が写ってました。
結局 強運なのか 最前線のラバウルでも生き残り、基地を放棄して帰るときも一番危ないと言われた飛行機に乗りながらも 無事帰国。同じときに出発した仲間の潜水艦は沈没したらしいとか。
終戦間際には九州の基地に居たらしいけど広島に新型爆弾が落ちたらしいということで
自宅があるからと帰宅をゆるされ 投下後3日目に広島を歩いて 呉までむかったらしい。
このときの話はさすがに一回も話してはくれなかった。
さて終戦後 パクった物資でそれなりに生活してた曽祖父でしたが
朝鮮戦争が勃発
即座に 会社勤めをやめて 自分の会社、工場を設立します。
日本中が特需景気だったけど 一歩先んじた曽祖父はそれなりに儲かったようです。
多分 戦争反対! とか あんな思いは二度と嫌だ とか言ってる人達が聞くと卒倒すると思うのですが
そんな曽祖父の 口癖は。
また戦争やらんかのう
これを言うと家族中から
絶対外で言わんといて!
と攻められまくってましたがww
まあドラマや映画を 型どおりの戦争ストーリーと馬鹿にするつもりもありませんが
現実にはこんな人も居たのだと言うことを知っておいてください。。
以前のブログを読んだことがある方はひょっとしたら覚えてるかもしれませんけど
私の母方はバリバリの京都の東のおやまにたくさんいる一族。
なんで広島にいるかというと
この曽祖父というのが 坊さんになるのが死ぬほど嫌で逃げ出して
大好きな機械工の仕事があった広島の呉に流れ着き
おそろしいほど美人だった曾祖母に*+・。(。∇°) メロメロ~♪で呉に居ついたという人なわけです
こんなきれいごとを一切言わないじいちゃんが私は大好きでしたw
おしまい。
あとから聞くと面白い話なのですが
戦争が拡大すると見込みをつけたうえで軍隊に行くというのがすごいなあと。
ハイリスクハイリターンってやつですよねえ。
どっちにしても前向きに生きる人でしたが
残念ながら私には遺伝してないようですw
今ならちょっとくらい言ってもいいとは思いますが
昔だと絶対に言えないだろうなとww
>だから私はキレイなのよ
それは言う必要もないのです。
本当に生きる能力に長けてる人って、
どんな時代でもどんな場所でも
しなやかに生きていくもんなんだなぁ…
自分はどんくさいので見習いたいww
もしかして、これは、、、だから私はキレイなのよ。。。って話ですか????^^
今の私たちには戦争は非日常ですけど、当時の人にとっては戦争も
ましてや軍隊なんてものは普通に存在する当たり前のもので
そうかんがえると曽祖父のような生き方も別に珍しくなかったのかもしれません。
ただ誰も言わないだけでw
戦争に巻き込まれるのを避けようのない状況でも、こんな生き残り方があるんですね@@
りんさんのお曾祖父様、すごいです!
もちろん、戦争を肯定するわけではないけれど
大きく変化する状況で、皆に先んじて動き、自分が有利になるようにする
ってのは、いつの時代もありですよね(・∀・)
それにしても、戦争に関する聞きづらいことでも
興味や疑問を持てば臆することなくしっかり聞いて、自らの糧にしてしまう
りんさんもすごいです~。
身内にいるというのもなんともw もう戦争体験者の方々は鬼籍に入られてしまってる場合が多いので、こういう話は新たには出てこないのでしょうけど、当時の人のそれこそ主観的にどう生きてきたのかとうのを少し知りたくもあります。
>そうそう簡単には儲けられませんよぉ〜(笑)
普通に考えればそうなんですけど、オイルショック以降大変だったらしくてついつい夢見てたと思いますw
小説のよーな人生もあるのですね〜(笑)
目端の効く人達は, 危機を成功の機会として生きていく…
そーじゃないと, 人類はみんな一緒に滅亡してしまうでしょうし.
今の戦争は昔程のんびりしていないでしょうから,
そうそう簡単には儲けられませんよぉ〜(笑)