言葉に出来ない
- カテゴリ:日記
- 2011/09/10 22:18:43
昔、オリーバー・ストーン監督の南米エルサルバドル内戦を描いた映画の台詞に
「右翼は殺人狂で、左翼は変態だ」
って言うのがあったけど、政治紛争の本質ってそういうものかもしれない・・・
http://www.youtube.com/watch?v=S_63JHEyGvU&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=5voVVhel4YY&feature=related
2年ほど前、他のSNSに(同じ書き出しで始まる1000文字作文)って言うのが
あって戦争について作文をつくった事がある。
第3課題 (雨なんてきらいだ。)の書き出し 971文字
雨なんてきらいだ。
僕らは、雨が降りしきる中、重いヘルメットを頭に被り、装備を背負ったその上から迷彩の軍用ポンチョを身に纏い、小銃を肩に紐で吊して行軍を続けている。
僕らの体は雨からは守られては いるが、戦闘服の下の体は汗で
ぐっしょりだった。
汗でべとついた肌が厚い生地の戦闘服を張り付かせ、その感触が僕らをより一層不快にさせる。
もし僕らの中に、朝から降り続いているこの雨を、喜んでいる奴がいるとしたら、そいつは間違い無くイカレた変態野郎だ。
誰も彼もか゛疲れ切っていた。
僕ら第2小隊E(エコー)分隊は、最前線の、さらにその前方に突出して構築されたF陣地に向かって前進を、続けている。
僕らは皆、険しい表情を浮かべて、それぞれの思いに浸りながら黙々と、行軍を続けた。
草原の中のぬかるんだ泥道を歩き続けている為に戦闘靴は泥にまみれている。
僕らの向かっているD(デルタ)山周辺には低い山々が東西に連なっている。
その山々の辺りからは、時折、敵味方の射撃音が聞こえて来て、破裂音が重く鳴り響いた。
低く垂れ込めた雨雲の上を、ジェット戦闘機が獣の咆哮の様な噴射音を轟かせながら、 遠ざかって行くのが 聞こえる。
僕らの目の前に見える、あのデルタ山を越えた向こうには、この国の第2の都市が麓に広がっている。
あのデルタ山への攻勢が本格的に開始されれば、その戦闘は相当、熾烈なものになるだろう。
正直に言ってあのデルタ山を 奪取する事は、僕らにとって何の意味も無い。
僕らにこの戦いに意味が あるとすれば・・・それは自分が生き残る為の戦いと言う事だけだ。
僕らの小隊はこれまでに、2度の野外での遭遇戦を体験し、その戦闘で
3名の戦死者を出している。
一人は銃弾で上顎を砕かれ後頭部を吹き飛ばされて、二人目は腹部を
2発撃ち抜かれ、三人目は右上半身だけになってそれぞれ、祖国に
送り返される事になった。
生きて、兵役期間を終え除隊する・・・
その時を迎える事が出来て はじめて、僕たちは、自分自身の人生を再開する事が出来るのだ 。
僕らは今、生き残る為だけの為に生きている・・・
僕らは今、雨が降りしきる中、疲れ切った心と体で、行軍を続けている・・・・・
雨水と汗と泥にまみれながらただ黙々と歩き続けている。
自分が自分自身の体を、自分に取り戻せる日が来るのを信じながら
もっとも、死がありふれた場所に向かっている。
<・))>< 〈ニ:ミ (・)))K
そうですね。プラトーンの監督です。
「右翼は殺人狂で、左翼は変態だ」
過激な表現ですが、個人的には中々本質を突いた台詞だと感じています。
オリバーストーン監督のものでしたか?
なかなかすごい表現
「右翼は殺人狂で、左翼は変態だ」