あるお客さんの注文
- カテゴリ:日記
- 2011/11/30 20:22:33
昨日の話です。
とあるお客さんが男性が一人で写っている写真から男性の部分を
トリミングして小さな額縁に収まるように加工してほしいという注文を受けました。
作業そのものは然して難しいものではなく、スキャナで撮り込んだ映像を
部分的に拡大して額縁に収まるようにすればいいだけなのです。
しかし、このお客さんにとっては非常に大事なことでした。
写真の男性は息子さんだと言うことで
『仏壇には写真があるんだけど、私の寝室にはなかったので』
と言うことを話され始めました。
ご注文を受けた時から『もしかしたら…』と言うことを考えていましたが
予感が的中してしまいました。
突然の出来事だったそうです。
『今日はよく寝ている』
と思っていたら、心臓疾患で布団の中で他界されていたそうです。
それから警察やら病院の先生やらいろんな方が来て、もう一人の息子さんが
全て切り盛りして葬儀まで済ませたそうです。
しかし、そのお客さんの心には大きな空間が空いたのでしょうか。
写真を観られながら涙目になっておられました。
額縁に写真を入れてお会計をする弾になって『そんなに安いんですか?』
と言われましたが、余程写真の出来に満足されたのでしょうか。
しかし、息子さんのことを話されている間、想像してみてください…
親御さんにとって、自分の子供が先に旅立つと言うことはいかに大きな虚無感を
もたらすことでしょう…
かける言葉もなかったです。
そうですよね、たまたま今回はお話しが出来たからどういう写真か分かりましたが
大抵のお客さんはそんなにいろいろお話ししませんものね
常に真心での接客、大切ですね
私も、とてもとても大事な人を亡くしているので、よく分かります。
でも、私の場合は血がつながってるわけでもなんでもないので家族、ましてや自分の息子だったら考えられないくらい辛いのでしょうね。切ないですね
こころに ぽっかり あいた あなは
なかなか うまるものでは ないでしょうね。。。
メメも ことしは びょうきに なってしまったので
ママを はらはら させてしまいました。。。
らいねんは いいとしに なると いいなぁって おもってます。。。