『敵の全てを叩く』
- カテゴリ:映画
- 2011/12/11 23:20:41
連合艦隊司令長官だった山本五十六の対米英戦争開戦にあたっての
真珠湾奇襲攻撃の初戦の方針について語った言葉です。
山本五十六と言う人物は、対米戦争にはかなり頑なに反対しておりました。
在米駐在武官だったおり、アメリカの工業力や石油産出量など
国家経済の工業基盤をはじめ、国民性などをつぶさに見ていたためです。
戦前のアメリカは、石油の輸出国だったことをご存知の方もいるでしょう。
日本はそのアメリカから石油を輸入しておりました。
そんな国を相手に戦争するなど『愚の骨頂』だと痛烈に反対しておりました。
しかし、国論は戦争主導に進み、政府も陸軍武官の卑劣な介入により
ほとんど無政府状態。
そこへ持ってきて、アメリカの国務長官だったハルの最後通帳。
この最後通帳以前に、日本は乏しい戦争回避の道を探っておりました。
しかし、太平洋の主権を握りたいアメリカの策動に乗せられて
『開戦やむなし』
となりました。
『勝てるわけがない』
山本五十六はそう考えていました。
しかし、政府の決定には従わざるをえません。
『敵の全てを叩く』
この言葉の裏には『戦闘を有利な状況のうちに収拾して対話につく』
と言うものでした。
しかし、その言葉の裏を理解した幕僚はどれだけいたでしょうか?
それがしには『悲痛な叫び』に聞こえてなりません。
しかし映画では役所さんが五十六なんですね~。
どんな感じになるんでしょうかね。
たたかうのは とても いやです。。。
だれとでも どんなときでも
たたかうのは いや。。。
でも、はなしあいは なかなか まとまらないのが つねですね。。。
どうして おたがいの ことばや こころが
つながらないのかなぁって おもうけれど、
たちばや かんきょうで
ひとそれぞれ おもうことは ちがいますね。。。
しずかな じだいで あって ほしいです。。。
そう、「戦争すること」が軍人のお仕事ではないんですよね。
政治の一手段というか、有利な条件を取り付けるための状況を作り上げることが最重要課題。
山本長官は消耗戦になったら勝ち目がないことを知っていたんですね。
優秀な方ですから、敵の全てなんて叩けないってわかってるのに、
それしか戦略上の勝ち目はない。
なんだか切ないですね。
提督は 歴史ものにも お強いんですね❤