Nicotto Town



第三十四話オムレツ屋のお兄さん(世界半周旅行記)

冒険を夢見るすべての人にささげる世界半周旅行記

第三十四話 オムレツ屋のお兄さん


(前回までのあらすじ)
アフリカのバスでの移動は、結構しんどいものがあります。
バスが故障するのは当たり前ですが、運転主さんは
ちゃんと修理します。
海中公園での魚と戯れて、楽しいひとときを過ごしました。
今日はタンザニアに向けて出発です。




(6月21日)
朝、5時のバスでモンバサに行きました。アフリカって割と時間にルーズかと思いきや、
バスの出発時間はいつも正確です。8時頃には、モンバサに着きました。
今日、タンザニアの首都ダルエスサラームまでバスが出ていると聞いたのでバス会社に
行きましたが、バスが故障していて、今日は走らないとのこと。
他のバス会社も当たってみましたが、今日の便はありませんでした。
でも、途中のタンガというところまで行くバスがあったので、それを予約しました。
銀行に行って、ケニアの通貨に替えていたのを、ドルに両替しようとしました。
マリンディで、200$のトラベラーズチェックをケニアシルに両替していたのを、
そっくりドルに戻して現金を手に入れようという魂胆です。
でも、1シルも使ってないじゃないかといわれて、他のバンクシート(※1)とか、
バスのチケットなどを見せて、キャッシュを手に入れることに成功しました。(※2)

GPOに行ったり(※3)、ドーナツの昼食を食べて、1時のバスに乗りました。
4時には国境に着きましたが、ケニアのボーダーで1時間、タンザニアのボーダーで
4時間も検査にかかりました。
バスの中には、いろいろと密輸品があって、例えば、プラスチックのバケツを2つ重ねて
その間に毛糸を隠していたり、オイルの入れ物の中に砂糖を隠していたりと、10品くらい
発見されていて、それらの処理にやたらと時間がかかっていました。
私の手に持つチェックはあっという間で、「ビデオ持ってる?」「はい」「申告して」と、
以上でした。荷物のあちこちに申告しない現金を隠していたのに、捜してさえもらえませんでした。

タンガの町には夜中の12時頃に着きました。
街は、バスが止まったところからかなり離れていて、一軒しかないロッジは満室とのこと。
バス停の側では、オムレツ屋のお兄ちゃんが屋台を出して、オムレツを売っています。
仕方ないので、その店の後ろで寝ることにしました。
1時頃に寒くなってきたので、焚いている火の側に座って、うとうとしていましたが、
4時頃にオムレツ屋のお兄ちゃんが、店じまいするというので、家までついていって、
ベッドを占有させて貰って寝ました。


(6月22日)
タンザニアの首都ダルエスサラーム行きのバスは、朝出発と聞いていたのに、夕方まで
無いとのことだったので、朝の10時くらいまでぐっすり寝ていました。
起きてから、オムレツ屋のボスに街を案内して貰いました。ボスって、オムレツ屋の
お兄ちゃんのお父さんでしたが。
お昼をおごってもらい、ボスのお姉さんのところでジュースをごちそうになりました。
この、ボスの家には、前、日本の海外青年協力隊からきた娘さんが泊まっていたことがあったそうです。
タンザニアにいる友人に連絡しようと、職場に電話しましたが、番号違いだと言われました。
電話帳(※4)で調べても合っていましたが、まあ、諦めました。
時間通り夜の8時にバスが出発しました。バスの中でたっぷり寝ることが出来ます。




(第三十五話につづく)


※1 銀行で両替したときは、証明書を発行してくれ、
   再両替するときに、それを見せなければなりません
※2 トラベラーズチェックは銀行でしか両替してくれませんが
   交換レートが悪すぎます。キャッシュだと闇両替で...
※3 郵便局です。旅行中はほぼ毎日誰かかれかに手紙を書いているので
   いつもGPOの行きます。いろんな情報も得られるし
※4 全国版が一冊に収まっていました


予定のバスが、故障で運休
途中の町まで移動しますが、国境で思わぬ時間を取られて
町に着いたのが真夜中の12時。
久々の野宿かと思いきや、オムレツ屋のお兄ちゃん家に
転がり込みました。
明日は、タンザニアの首都ダルエスサラームに着きます。


次回、「第三十五話 タンザニアの両替事情」をお送りします。
乞うご期待。

アバター
2009/06/12 03:09
親切なオムレツやさんですね~(*^。^*)
アバター
2009/06/09 20:13
ちくちくさん
あの本から入っていったので、
ああいうのが旅の仕方かと勘違いしたようなわけで。

蔵前さんとは、デリーでニアミスしています。
アバター
2009/06/08 09:27
うん。

なんていうか、
こはるさんの旅行みたいなのやってる人いるんだ!Σ( ̄ロ ̄lll) とか
もしかしてこはるさん、この本の作者か!?Σ( ̄ロ ̄lll) と思うほど、
インド旅行の楽しみが同じような視点で書いてあって
半周記の前知識があったから、内容もよくわかったし(^^)

あの本読んでいると、
目に見えるものは信用できないけど、
目に見えないものは信用できそうだな、とか
思えるようになったよぉ。

ゴーゴーアジアってのもあるんかぁ。
ふふ(*´ー`) フッ
アバター
2009/06/07 20:17
ジュネさん
はい、誰もいないところで夜を明かさなくてすんで... ほっ。

亀吉さん
じつは、オムレツといってるけど、ムカテヤマヤイという、
お好み焼きのような物なんです。
ドーナツが童話に出てくるとは知りませんでした。

tottocoさん
それなら、食べてみたかった。

ちくちくさん
ふふ、その本、旅行する前に読みました。
ゴーゴーアジアと合わせて。
その本読むと、一人で旅行できる気になってくるでしょう。

まーちさん
はい、世界中の人は、親切だと思っています。
なので、みんなにお返ししなきゃと、
努力しています。

ryoさん
オーストラリアの税関で、
係員がにこにこしながら近寄ってきて
先に申告した方が良いぞ。
罰金は高いぞ~
と言ってきました。
たしかに、ヒゲぼうぼうで、ぼろぼろの服を着ていましたが、
怪しい物は持ってませんでしたから~。
なんにも見つからなくて、がっかりしていましたけどね。
アバター
2009/06/07 04:26
それは、「毛糸」や「砂糖」ではなかったのでは・・・?(笑)
税関って申告するものがあった方が早く処理されるような気がします。
私はいつも安物買いなので(笑)日本からカナダに戻ってくる時申告するものがないのですが、
一度スーツケースを開けられると2時間くらいかかります・・・^^;
だってどこ探しても何も出てこないんだもんw
アバター
2009/06/06 22:47
わわ、見ず知らずの旅行者を泊めてくれるなんていい人たちだなぁ。
きっと青年海外協力隊の人がいい人で、日本人のイメージも良かったのかな?
そうやって少しずつ仲良くなれたらいいね♪
アバター
2009/06/06 22:38
あらーすごい、ナチュラルに優しくしてもらってる。

今、「ゴーゴーインド」っていう本を読んでいるんだけど、
そこにこはるさんが書いてきたようなインドの話が書いてあって、
半周記のいろいろと重ねながら読み進めています(^^)後少しでおわり。
読み終わったら、半周記の読み直しをしようと思っています。

で、いよいよタンザニアか〜。
こないだからテレビで見ていた景色。

アフリカの地理、確認してみようっと。
次の話もたのしみにしてるぅ( ̄▽ ̄)
アバター
2009/06/06 21:22
オムレツって・・・ダチョウのオムレツ?
アバター
2009/06/06 20:46
アフリカなんだけど、
オムレツ屋さんとか、ドーナツとかがいいですね。
こういう単語って、小さいころ読んだ童話で覚えた。
決して、食べてから覚えたわけじゃない。
アバター
2009/06/06 19:46
優しいオムレツ屋さんに出会えてよかったねo(*⌒―⌒*)oにこっ♪



月別アーカイブ

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2013

2012

2011

2010

2009

2008


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.