Nicotto Town



かいじんの日

空は一面、灰色の雲に覆われ、雪が降りしきっている。
街を行き交う人々はコートの襟を立て、白い息を
吐きながら 足早に、通りを歩いて行く。

不意に教会の鐘が打ち鳴らされ、それがイギリス西部
のこの小さな街の街中に響き渡って行く。

この鐘の音は、この地上に暮らす人々の生活が
安らかならん事を、願う為のものなのか、
それとも、今は既にこの世に亡き者達の為に
捧げられた祈りの音なのか、信じる神を持たない
俺にはよくわからない・・・・・・

・・・

 ・・・数時間後、雪の降り積もった街が
すっかり、夜の闇に包まれた頃、俺は
通りから少し入った所にある、雑居ビルの屋上
にいた。

俺はそこでアーマライトM-16に取り付けた
望遠スコープを覗き込み500メートル先にある
ホテルの405号室の方に方角を向けた。

スコープには、窓際のチェアーに腰掛け
寛いだ様子で新聞に目を通している、
今回の標的リック・ガードナーの姿が
捉えられている。

俺は標的の頭部に標準を合わせ、ゆっくりと
引き金を絞って行った。

消音装置を取り付けた銃口から銃弾が発射される。

その直後スコープの先で標的は・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

相変わらず、熱心に新聞の記事を読み耽っていた。

俺はスコープ越しにホテルの他の部屋の様子を
チェックした。

どの部屋にも異変が起こっている様子は無い。

どうやら、弾はホテルの壁に命中した様だ。

 「俺には一発の銃弾さえあればいい・・・。」

 一週間前、俺が依頼者にカマしたフカシが、
 俺の脳裏をよぎった・・・・・。

 俺は再びスコープで標的の姿を捉え、慎重に

 狙いを定めて引き金を絞って行った。

 二発目が発射された。

 スコープの先では標的が・・・

 ・・・

 ・・・

 ・・・

すっかり寛いだ表情でポットから入れた
紅茶を、優雅に啜っていた。

俺は再びスコープ越しに狙いを付け引き金に
手をかけた。

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

十分後、俺は人通りの少なくなった街の
通りをトランクを左手に葉巻をくゆらせながら
歩いていた。

「・・・まあ、いい。報酬は半分、前金で
貰っている。それにしても・・・。」

 ・・・

 ・・・

 ・・・

 ・・・

 ・・・

 ・・・

 ・・・

 ・・・

 ・・・

 ・・・

 ・・・

 ・・・

 ・・・

 「ダ○ソーで買った、
 五発100円の弾は、どうやら
 狙撃には向かない様だ・・・」
 
・・・
  
  ・・・

 
  ・・・
 
  ・・・
 
  ・・・
 ・・・
  
  ・・・
  
 
 大きさや重さもバラつきがあるし・・・

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2013/01/12 16:22
あ^^;
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2013/01/11 16:06

ダ○ソーで確認してこなくちゃε=┌(;・∀・)┘
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2013/01/10 20:31
この緊張と緩和のギャップ…。

書き手の技量でなし得る技ですよね(脱帽)
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2013/01/09 10:32
ダイ○ーの弾じゃ2メートルが限界では?ww
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2013/01/09 08:31
悪いのは腕じゃないんだよね、
悪いのはみーんな安物の弾なんだよね!
ね!?
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2013/01/09 06:43
次は、町で拾ったパチンコ玉でお願いします。
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2013/01/09 02:03
愛人の私に、100均のプレゼントしないデネ。まあ、食べ物やジュースならいいよん。
アメ玉で、撃ち抜いてぇ~♪( ̄ー ̄)
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2013/01/09 00:27
五発100円の弾が駄目なら
ケーキを投げればいいのに…

 実は私は13代目 スイーツ13
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2013/01/08 22:41
レオンがこんなだったら泣けなかったでしょうね(´ω`)



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