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06/01…朔。砂糖の過食でも動脈硬化になる


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白砂糖の害は恐ろしい

砂糖の過食でも動脈硬化になる

人間が病気をせずに天寿を全うするとなれば一体幾歳まで生きられるかという問題は、なかなか興味のあることだ。

一部の学者の間では、大体百二十歳から百二十五歳位であろうという定説がある。

自然界に住む動物の寿命は、大体においてその成長発育期の五倍であると言われているが、人間の成長発育期間を二十五歳とすればその五倍の百二十五歳が天寿ということになる。

しかし、ソ連のシラリ・ミスリモフ老のように百二十五歳を楽に突破して百六十歳以上も生き、しかもなお労働能力があるという超人も存在するのであるから、将来は二百歳近くも生きる長寿者が出現することも決して夢ではないだろう。

ところで、現実の社会では百歳を突破することもなかなか難しいことで、大抵は八十歳から九十歳の壁にぶつかって他界している。

これらの人々は、当然天寿を全うしたとは思われず、なんらかの病死と断定して間違いあるまい。

この天寿を阻む最大の要因は何といっても血管の老化、すなわち動脈硬化である。

だから、われわれ天寿を望む者はこの血管の老化、動脈硬化を防ぐように心がけることが肝要である。 

さて、動脈硬化の原因といえば、すぐに思い出されるのがコレステロールである。

コレステロールを多く合む卵黄や肉類などを毎日食べ過ぎていると、血管壁にコレステロールが沈着して遂に動脈硬化症になるということは、既に常識として、一般によく知られている。

ところで、また、砂糖の過食が血液中のコレステロールを増加させるという実験もなされている。

アメリカの科学者の実験であるが、十八名の男子にブドー糖を含んだ食事を与えたところ、四週間後に血液中のコレステロール値が血液100cc当り227mgから160mgに減少した。

その後、25%のブドー糖を砂糖にかえた結果、三週間後には、コレステロール値は160mgから208mgに上昇した。

そこで、次の十二週間で再びブドー糖に切りかえたら、208mgからまた151mgに下ったという。

(新血液学雑誌、昭和四十六年一月号にて粟島行春氏紹介)

これを見ると、砂糖の過食が血液中のコレステロールを増加させ、したがって動脈硬化の原因になることがわかる。

しかし、コレステロールの多い食品をひかえたら、動脈硬化を防止することができるかというと、そんなに簡単なものではない。 

最近コレステロールの他に食物として動脈硬化の原因になると注目されはじめたのは、中性脂肪である。

たとえば、日本で一番脳卒中の多い秋田県や山形県などの東北地方の住民が食べているものを調査しても、それ程他府県よりも、コレステロールの多い食品を食べておらない。

それなのに、何故これらの地方の住民に脳卒中が多いかという疑問を解くためにいろいろと研究されてきた。

そのうちにわかってきたことは、動脈硬化になるのは、なにもコレステロール含量の多い食物を食べ続ける場合に限らず、澱粉や糖質の過食でも結構起こってくるということであった。

すなわち、白米や白パンの大食、それに甘いものの食べ過ぎなどが、動脈硬化の元凶であると突きとめられたのである。

これらの含水炭素食品は、体内で過剰となったときはその大部分が中性脂肪の形で貯蔵されるのであるが、その中性脂肪がたまり過ぎるとやはり動脈硬化を起こしてくるのである。
        
たとえば今、兎の餌(オカラ)に砂糖を少し多い目に加えて食べさせると、兎は完全な動脈硬化になるという実験はいつでも出来る。

この場合には血清の脂質は増加していないので、脂質を介しない砂糖の作用によるものであろうと金沢大学医学部の村上教授はいっておられる。

なお、同教授は、砂糖が中性脂肪を介して動脈硬化の助長因子となるほか、家うさぎに砂糖を入れて飼育すると糖尿病によく似た血管病変が生ずることを知り、この意味からも砂糖の過剰摂取は避けねばならないと警告しておられる。


ところで糖分をたくさん食べると動脈硬化になるという事実に最初に目を向けたのは米国ロックフェラー研究所のアーレンス博士である。

血液の中に脂肪分がたくさんたまる状態を高脂血症と呼んでいるが、高脂血症が五~六年続くと狭心症の発作を起こして、階段の登り下りが苦しくなってくることが多い。

この高脂血症がつまり動脈硬化症の一歩手前の段階であるのだ。

このような高脂血症になる原因として、脂肪分の過食の外に、糖分の過食があげられることを発見したのがアーレンス博士である。

すなわち糖分が体内で脂肪分(トリグリセライドとか中性脂肪と呼ばれるもの)に変わってコレステロールと同じ害を及ぼすということがわかったのである。

これが突破口となって、高脂血症がいくつかのタイプに分類できるようになった。

わが国では、元慶応大学医学部教授(現、立川共済病院長)の相沢豊三先生が三つのタイプに分けられた。

1、コレステロールだけが多いタイプ。

  これは脂肪に起因するもので、高脂血症全体の約50%がこれに相当する。
   
  このタイプに属する人々は、したがって脂防食を制限しなければならない。
 
2、コレステロールと中性脂肪の両方が多いタイプ。

  これは脂肪も糖分も両方に起因するもので、全体の約30%がこれに相当する。

  従ってこのタイプに属する人々は、脂肪と糖分の両方を制限しなければならない。   

3、中性脂肪だけが多いタイプ。

  これは糖分に起因するもので、全体の約20%がこの部に入る。

  この部に属する人々は、だから糖分をうんと減らす必要がある。

この結果、高脂血症の原因の約半分は糖分を制限すれば防げるという見通しがはっきりし、中性脂肪が老人医学の焦点に浮かびあがってきたのである。

中性脂肪は健康な人では、血清100cc中50~100mgであるが、測定法によって多少のばらつきがある。

動脈硬化のもととされる要注意の高脂血症は150~300mgぐらいである。

最近は、臨床検査でもドシドシ中性脂肪の測定がなされており、一組になった測定器も売り出されている。

こうして、動脈硬化の原因に中性脂肪が一役買っていることがわかってみると、東北地方の住民が日本で一番脳卒中で倒れる率が多かったのは、食塩の摂取量が多かったという理由だけではないことが了解出来るだろう。

それ故、甘い餅菓子の好きな親父さんが、ヨイヨイ中風で街角を歩いているのを見ても決して不思議なことではない。



『白砂糖の害は恐ろしい』 甲田光雄著 人間医学社 昭和47年5月1日初版 P54~56


湯殿山 ふぉと…おしいれ♪ 様
2002-12-31 | 湯殿山 グルメ
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2013/06/02 00:14





2013/03/01朔…動脈硬化の恐怖映像

カテゴリ:美容/健康
2013/03/01 06:41:54
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2013/04/01朔…動脈硬化の…畜産の不思議

カテゴリ:美容/健康
2013/04/01 05:27:08
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2013/06/02 00:07



柿の葉茶

カテゴリ:美容/健康
2013/01/22 22:20:19
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2013/06/02 00:07




柿の葉茶と煮汁のつくり方

カテゴリ:美容/健康
2013/04/25 23:24:18
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