Nicotto Town



家解体



 大阪に来るまで住んでいた埼玉の家が売れそうです。


 買ってくださるのは、若い新婚のご夫婦だそうです。近所に住む人達は
 とっても良い人ばかりだし、買い物も徒歩10分以内にスーパーがあり
 便利だったり、車の通りはほとんどなく静かで過ごしやすい場所、、。

  家に関しては、照明がスズランランプ、トイレは全体的に淡いピンクで
 壁紙は淡いバラ柄、、1階には使いやすい台所とリビング、押し入れが
 いくつかあって、庭には紫陽花とバラがたくさん咲いていて、大きな窓から
 いつも見る事が出きるのがお気に入りでした。リビングの隣には畳、
 そうそう、玄関も結構広くて、よくお客さんと座って、お茶を飲みながら
 お喋りしていた事もありました。

  そして2階。少し急な階段を上ると、広い部屋が2つあります。真っ白い
 壁に、天井にはきれいな模様があって、緑色の枠でデザインされた出窓が
 ありました。その出窓から、空を見上げるのが大好きでした。出窓に寄りかかって
 色んな事を思いながら過ごしたものです。
  にゃんこさんも、ときどき出窓を愛用していて、そんなにゃんこさんを
 見るのも好きでした。


  中学の頃からあの家に住んでいたんだっけ。定時制高校、専門学校
 それから数年、、青春を見守ってくれて来た家。
  屋根がオレンジ色で、バラが咲いた時、まるでスペインに建っていそうな
 雰囲気の家だと印象を抱いて、大好きな映画に出てくる登場人物から
 「マルコ」という名前にしました。

  色んな思い出があって、書ききれませんが、大好きな家でした。

 そのご夫婦に売るかもしれないという話を聞いたとき、ちょっぴり
 寂しい気もしましたが、新しい人に住んでもらえて、きっとマルコも
 喜んでるんじゃないかな。と思っていたんです。
  少し、リフォームするというはなしも聞いていたのですが、



  そのご夫婦、新しい家を立て替えるとの事です。
  つまりは、「マルコ」を壊して、マルコなき後にまた家を建てる
 ということですね。

  

  その話を聞いたとき、ショックで言葉もありませんでしたが、
 なかなか売れないと思っていた家が売れそうだという事で、両親は
 大喜び。寂しいなんて一言も言えません。両親の心配がなくなった事は
 私としても嬉しいです。
  そのご夫婦が新しく家を建てたい気持ちも分るんです。新しい家族に
 新しい生活、、、
  取り壊される事で、こんな気持ちになるなんて、自分でも驚いてます。

  もちろん、両親も手放しで喜んでいるとは思えませんが、
 ついついマルコがなくなってしまう事を考えてしまうのです。
  トラクターや色んな道具で、ぐちゃっと壊されていく姿、、
 
 まだ、覚悟は出来てませんが、解体される日、ちゃんと
 埼玉に戻って、「マルコ」にお別れや感謝を伝えたいと思います。
 壊される姿を見るのは辛いですが、見なくてはと思うのです。

  いつ解体されるかは、まだ分りませんが、マルコの一部を 
 取りに行けたらと思います。

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2013/07/02 23:12
僕の父の実家もちょうど今年の5月ごろ、取り壊す話が出てました。
実際、無人宅で過疎化の進んでる漁村にあったし、
あちこち壊れてもいたのでいつかはそうなるんだろうとわかっていたけど
どうしてもまだ僕が踏ん切り付かなくて、泣いてお願いしたら
父が姉兄たちに「修繕費は自分で出すから、まだ残してくれないか」と頼んでくれて、今はまだあります。
「わかった、もう壊してもいいってなったら、言うんだよ。」とお姉さんに言ってもらったそうで。

でもいつかは無くなっちゃうんですよね。
僕もその時が来たら解体に立ち会いたいです。

夏とかGWとかに行くだけの家なのに、小さいころから自宅より「実家」という感じがして。
電波も悪いし、ハイテク機器なんてない本当に昔の木造の家なのに、着いたら落ち着く場所。
うぅ思うだけで涙がひどいです。PC画面がにじむ。。


マルコをちゃんと見送ってあげてください。辛いけど。
だって家族が亡くなるのと同じじゃないですか…。だからこそ送ってあげなきゃ。

はみいさまが忘れない限り、マルコはずーっとはみいさまの心の中に居続けてくれます。
名前まで付けてくれたんだもん、マルコだってはみいさまの傍にいたいはずです^^
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2013/07/02 22:08
思い出の一部が無くなるのは

ちょっと寂しいよねw



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