Nicotto Town



ペットが亡くなりました


今朝、うちの愛犬が亡くなりました。
朝ごはんはちゃんと食べたんです。いつもより食欲がありました。
朝ごはんをあげてから30分目を離したら、もう動かなくなっていました。

最後に生きているランを見たのも、亡骸を見つけたのも私でした。
耳も聴こえなくて、多分目ももうあんまり見えていなくて、水が大嫌いだったのに雨に打たれても小屋に入ろうとしなくなって、知らない人に吼えることもなくなって。
じっと向こうを見つめて座りっぱなしになったり、呼吸が浅くなったりしていたから、もう長くないことはわかっていました。
忙しかったなんて言い訳にもならないけれど、あまり散歩に連れて行ってあげられなかったし、一日の内に10分も構ってあげられなかった日のほうが多かったんです。大切にしていたなんて、口が裂けても言えないでしょうね。
だからこそ、最期は傍にいてあげたかったんです。撫でられるのが大好きなランのために、自己満足でも、少しでも寂しくないように、看取ってあげたかったんです。
私では飼い主である姉の変わりになんて到底なれないけれど、それでも14年間一緒に暮らした家族を一人で逝かせたくなかったんです。

朝の八時にエサをあげに行ったときは、まだいつものように座っていました。
半分くらい残してしまうご飯も、今日は全部食べたんです。
あっというまに食べきって、少しおかしいな、と思いました。
食べ終わったらいきなり走り出しました。
前日がひどい雨だったので、小屋がいやならせめて軒下に入れるように、くさりに更にリードを付けて長くしていました。
そのせいで普段は行けないところまで走って行き、溝に足が落ちて転倒してしまいました。
少しもがいた後、その場にこてん、と倒れてしまったのです。
これはまずい、と思って急いで近寄ると、非常に呼吸が荒くなっていました。
無理に動かしてはいけないと思い、少しでも落ち着くように背中や頭をさすります。
少しずつ落ち着いてきたので、もう溝の方に行けないようにリードをはずして鎖をつけなおしました。
ランは自分で立ち上がれるくらいに回復し、水を飲んでいました。
ひとまず落ち着いた、と思ったので、私は一旦部屋に戻って朝ごはんを食べに行きました。
ドアを閉める前に見たランは、相変わらずあらぬ方をじっと見つめていました。
それが生きているランを見た最後です。

九時ごろに洗濯物を干しに行こうとしました。
その前に一度ランの様子を確認しておこう、と窓からランがいるところを覗いてみました。
そうしたら、草むらの中に倒れているランが見えたのです。
慌てて外に飛び出しました。
ランは、目を開けたまま息を引き取っていました。
その時は家に私しかいなくて、どうしたらいいのかわかりませんでした。
でも草むらの中にランを放置しておくことなんてできません。なんとか体を持ち上げて、開けたところに寝かせなおしました。
それからバスタオルを持ってきて体を包み、アスファルトの上まで運びました。
ランは大きかったから、バスタオルでは完全に体を包むことなんて出来ません。せいぜい体に巻きつけるのがやっとでした。
あんまり散歩に行かなかったからでしょうね、元気だった頃は本当にまるまるして重たかったんです。
抱っこしようと思っても暴れるし、ゲージに入れたら大人二人でやっと持ち上げていました。
それなのに今日抱えてみると、驚くほど軽かったんです。力が抜けて重くなっているはずなのに、私だけで十分持ち上げられました。
体は、まだ温かかったのです。
30分前までと変わらずに、やわらかくて温かかったんです。本当についさっき息を引き取ったんだと思い知りました。
アスファルトの上まで運んだ後、家族に電話でランの死を知らせました。
家族にランが死んだということを伝えなければならない、その時になって急に涙が出てきました。
どうやって伝えたらいいのでしょう。電話ごしに相手の応答があっても、口はわななくばかりで言葉になりませんでした。「ランちゃん、亡くなったよ」という短い言葉さえまともに言えずに、つっかえつっかえ吐き出しました。
声に出して認めることがこんなに辛いことなんだと思い知りました。

電話で母にランの体を清めるように頼まれました。
タオルを濡らしてきて、ランをタオルごとひざに乗せて顔や足を拭いていきました。
目やにを取り除いて、土で汚れた顔を拭きます。
前足から、爪や肉球についた砂を落としていきます。
いつもは嫌がるから、私がランの肉球をじっくり触ったのはこれが初めてでした。本当にぷにぷにしていて、本に書いてあるように触ると気持ちがよかったのです。
ランを抱っこするのも、ひざに乗せるのも、肉球を触るのも。ぜんぶ初めてでした。
14年間も一緒に暮らしてきてはじめてなんておかしいですよね。
なんで死んでしまった後にしか出来なかったんでしょうね。まぁ臆病な子だったから、嫌がったかもしれませんが。
ひざに乗せたまま泣きました。軽かったんです。生前と変わらないくらい柔らかくて温かかったんです。でも目は開いたままでした。口から舌も出ていました。死んでるんです。もう動かないんです。目も耳も衰えても、撫でるとしっぽを振って喜んでくれました。そのしっぽも、力なく垂れ下がったままピクリとも動きませんでした。

明日、ランは火葬されます。
すでに舌は黒く変色していました。エサをやりに行くとたまに私の手をなめていましたが、その時のピンク色とはひどく違っていました。
遺骨はお家につれて帰ります。家族なんですから。
大して可愛がっていなかった私が悲しむなんておこがましいですが、今日のことを忘れたくありません。
ランは私の飼っていた金魚が死んだ日にうちに来ました。今日はランの命日です。
どこかに記憶を残したくて、こうして記します。

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2013/09/09 00:16
>うらんさん
はじめまして!
コメントありがとうございます。

そう言って頂けると少し安心しました^^
生前あまり散歩に行けなかったぶん、今は天国で元気いっぱい、自由に走っていってくれていたらと思います。

お墓は畑の隅に立てました。
来年の命日に行けるように、家の近くにあるところを選びました。
うらんさんのウサギちゃんも9月に亡くなったんですね……。
お供え、きっと喜んでくれます。ウサギちゃんを大切にされてる気持ちが伝わります^^
ウサギちゃんのご冥福をお祈りします。
アバター
2013/09/07 20:37
ランちゃんのご冥福をお祈りします。


最期の食事をペロリとたいらげ
普段、行けない場所にも遊びに行き
きっと安心して
最期の挨拶をしたんですよ!^^

元気だった姿を残したかったんですよ!^^


きっとね、今頃
最期にきれいにしてくれて「ありがとうワン」って言ってますよ><


今月は、私も飼っていたウサギの命日がやってきます
好物だったものをお花を用意してあげようと思います。




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