Nicotto Town



第一話バンコクまでが遠く感じる(世界半周旅行記)

外国を夢見るちくちくさんにささげる世界半周旅行記


第一話 バンコクまでが遠く感じる


(前回までのあらすじ)
行き当たりばったりの地中海ぐるりの旅を終えたこはる。
さて次は、世界を半周するとてつもない旅に出ます。
ここに展開する、想像を絶する、行き当たりばったりの
抱腹絶倒、世界半周旅行記、はじまりはじまり



働きづめの会社を辞めて、一年ほどぶらぶらとしておりました。
ある時、ひょんなことから手に入れた100万円(※1)を握り締め
外国に旅に出ることにしました。
行きたいところは、憧れのインドとアフリカ。
しかし、アフリカに入るには、コレラと黄熱病の予防接種を受けなければなりません。
なんだ、予防接種くらいと軽く考えていましたが、ふたを開けてみると、これが大変。(※2)
ご近所の病院では、これらの予防接種を扱ってなくて、東京まで行かなければなりません。
さらに、ビザも取らなければならないので、ひとまず東京へ出て行きました。
インド大使館は、武道館のそばにあります。
昔聞いた爆風スランプの「金色に光るたまねぎ」って、このことだったのねと、
武道館を見て初めて分かりました。
屋根の真ん中の上に突き出たところに、金色のたまねぎみたいな格好をした
丸いのがついていました。
ケニア大使館は、普通のビルに入っています。
一ヶ月ほどスワヒリ語の勉強をした成果をここで発揮しようと、
「ウナ、タヤリッシャ ニナ・・・?」とか聞いたら(※3)
「パスポーティ」でいいのよって軽くかわされてしまいました。
さて、どこからインドに入ろうかと思いましたが、タイ航空のネパール往復の
格安航空券が1年オープンだったので、それを買うことにしました。
さて、あとは荷物を作るだけ。
大きい荷物はシュラフ。重たい荷物はハンディービデオカメラ。
これは、予備の電池が一番重い。
あとは、パンツ2枚に靴下2足。Tシャツ2枚で着替えは以上。
歯磨き歯ブラシ、コップに電池式の髭剃り。手ぬぐいもいれたと。
忘れちゃならないトイレットペーパー。
洗剤を少しだけ入れて、麻紐3mくらいをいれたらおしまい。
ああ、忘れてた。日記とシステム手帳。
そう、システム手帳持って旅行するというのが前々からの憧れ。
住所録も小さい字で印刷してはさんでいるし、各国情報も書き込んだし
それに、英和・和英辞書もシステム手帳用のを買ってはさんだと。

さあ、準備完了。
みんなには、「3ヶ月くらいで戻ってくるからー」といいながら、
アパートの大家さんには、6か月分の家賃を払っていた。
はじめっから、3ヶ月で戻る気はないのがばればれですね。

さて、飛行機が出る数日前から、ネパールでは暴動が起きて、
入国できなくなっていましたが、出発2日前に収まったようで、なんとか行けそうです。
タイ航空なので、一度タイにトランジットで一泊することになります。
出発したのは、まだ桜が咲いている4月はじめ。
出だしは順調というのが普通だけど、こはるの場合は逆で、出足から最悪。
飛行機に乗ったら、ひとつ隣の席に座った女の人。足で荷物を押し込むし、
空いた席に自分の荷物を置くし、よくわからないサイダーみたいな飲み物を
注文するし、いかにも旅行慣れしてるという雰囲気を漂わせている。
ちょっと見ると日本人のようでもあり、日本以外の東洋人のようでもある。
とにかく、そういう女性が、私のひとつ隣に座ったのだ。
お陰で、ちょっと緊張。
スチュワーデスさんが、飲み物の注文を取りに来たときも、食事は
肉にするか、エビにするかと聞きに来たときも、その女性のことが気になって
というか、その人に聞こえるところで英語で喋るのが気恥ずかしくて
しどろもどろになってしまったのです。
だから、肉でお願いしますというべきところを、「ミール」とかって言った
ものだから、(※4)スチュワーデスさんに、
「あんたはメニューでも見てなさい。後で聞きにくるから」って取り合って
もらえませんでした。
この先どうなることやら...。

(第二話につづく)


※1 表計算のパッケージを別のOSに載せ変えるのに、2ヶ月の
   見積りで、実際には2週間で仕上げてしまった。
※2 黄熱病の予防接種は1回。コレラの場合は、一週間をおいて2回と、
   その後6ヵ月後に1回
※3 私のは用意できてますかという意味
※4 肉はミートで、エビは、シュリンプと言うべきところ。




さて、新しく始まった世界半周旅行記、いかがでした。
こんなに英語が出来なくて、本当に旅が出来るのかと、どきどき
はらはらしてしまいますよね。
無事タイに到着できるといいんですけど。

次回、「第ニ話 あなどるなかれタイ」をお送りします。
乞うご期待。

アバター
2009/01/08 21:24
面白い(*^-^)うふっ 第二話へ突撃
アバター
2008/12/21 09:12
pawnさん
じゃあ、こはるがビザのはんこを押してあげます。
次回の行き先は、ネパールね。

まあこさん
期待にこたえられるか…
まあ、がんばってみま~す。

たまごさん
トイレットペーパーは、文字通りそのために使用します。
第三話あたりに、その話が出る予定です。

みかん☆さん
はい、がんばります。
アバター
2008/12/21 02:07
旅行記、次回も楽しみo(*^▽^*)o~♪
アバター
2008/12/20 22:58
すご〜いですね!
読んでてワクワクしました^^
旅の準備だけでもワクワクワクワク・・・・、と、
トイレットペーパーが必需品なところに
ワイルドな旅の始まりを予感しました^^
トイレットペーパー、旅に持ってったこと無いですよ!
(そゆことじゃなくお役立ち便利グッズなのですか??)

そして。
コレラの予防接種、面倒くさいんですねえ。
その面倒臭さにコレラの強敵さを感じました。。。
エジプト・ピラミッドとか、永遠の憧れのようでうっかり行ける機会もありそうなので
『対コレラは半年前計画が必要!』って
頭のどこかに留めておきます^^
アバター
2008/12/20 18:05
とっても興味深く読ませていただきました♪
第二話も楽しみにしています!!
アバター
2008/12/20 14:57
旅日記!わーい!
私もパスポートすらもっていない「国外旅行を夢見る一人」なので、こういうの、とても楽しいです。
こはるさんはいろいろなところに行ってそうだな…とは思っていましたが、タイトルからして「世界半周旅行記」!すごいすごい!次回が楽しみです♪
アバター
2008/12/20 00:17
いちごな気持ちさん
ええ、100%ノンフィクションです。

れいんさん
そうですよね、100万円握り締めてると、何でも出来る気に
なっちゃいますよね。
でも後半、100万円を使い果たしたこはるが登場します...

雫さん
はい、書くほうも楽しみです。

まーちさん
いえいえ、日本人は、聞き取るのは誰でも出来るようです。
話すのが出来ないだけで。
話せるようになるには、どこかで飛躍が必要なようです。
そのことも、おいおい書いて行きますよ。
アバター
2008/12/19 23:05
しゃべるのもだけど、私には聞き取ることすら難しいかも。
あと、一人で海外に旅に出る度胸があるのが一番うらやましいな~。
いろんな国の話を聞きたいです!
アバター
2008/12/19 22:55
才才-!!w(゚o゚*)w なんだかすごい体験記ですね☆
次回も楽しみにしていますね♪
アバター
2008/12/19 22:05
こはるさんの旅日記始まったのですね。
楽しみです~♪
ちなみに私も旅行に出た時には、100万円を握り締めて出かけました。ww
アバター
2008/12/19 20:17
これ、ほんまもんの話?
アバター
2008/12/19 20:09
ちくちくさん
英語の文章を、自分だけで読むときは、たとえば
I use 100 dollor. とかなっていたら、アイ ユーズ ひゃく ダラー って読んじゃいますよね。
日本人は、英文でも、数字は日本語というのが標準仕様みたいです。
ここで書けない話って、へんなこと想像しないでくださいね。R18じゃなくて、犯罪のほうです。

ハットマンさん
ふふ、お気に召されました?
次回もよろしくね。
アバター
2008/12/19 14:42
うん、うん

(^_-)-☆りょうかい(●^o^●)
アバター
2008/12/19 12:59
あっ、さんじうさんだ!

お待ちしてました。
さんじうさんの釣果は見させてもらってます。部屋も。
和室の水族館も珍しいですが。

さんじうさんに楽しみにされてるんじゃ、がんばらなくっちゃ。
よーし、気合だー。だー。

PS.登場人物に、さんじうさんは出てきませんが、お気を悪くなさならないでください。
いや、どこかに、登場させようかな~...
アバター
2008/12/19 12:55
ここに書けない話か・・・・(ー▽ー)くっくっく・・・・・・( ̄ハ ̄*)ハッ!失礼しました!

もとい、
私は海外で「ひゃくだらー」と言ってしまった。
「ひゃく」は日本語だってーノ(≧3≦)=3ぷっ!未だに癒えないあの恥の傷!

あーでもこはるくんの行ってる外国って、
本当に私の周りで聞く海外旅行とは別物で
冒険のように感じます。ほんと、楽しみだ〜(ー▽ー)
アバター
2008/12/19 12:36
楽しみ楽しみ(*´д`*)
アバター
2008/12/19 12:31
以前、「南の島でぼっとしてました」を書いたときに
ちくちくさんが
『もうわたしには手にいれることができない色んなものが
この話にはいっぱいつまっている。
また日本を含めて色んな場所の思い出話を聞かせてほしい(;;)』
といったのが、この話を書こうと思ったきっかけです。

行きたいけど行けない、そんなあなたにお届けする旅のお話です。
物語と書いてるけど、実話です。
ただし、時々、ここに書けないこともあるので、脚色する場合があります。

こややしさん
そう、聞いてる人がいなければ、嘘でも何でもしゃべれるんですけど、
日本人がいると、しかも英語ができそうな日本人がいると、あわあわあわってなっちゃいますね。
なお、この時点の私の英語力はひどいもので、
どこかに行きますが「I go to ~」なら
どこかに行きましたは、「I was go to ~」だったりしてました。
まあ、通じるからいいんだけどね。

tottocoさん
小心者のこはるです。
おどおど、びくびくの連続です。
いつも、tottocoさんの姿を見つけると、おろおろしてます。
(うそつきました)

ちくちくさん
そう、ちくちくさんに一番読んでもらいたいので、常に公開にしておきます。
しかし、これを読むと、外国に行きたくなるぞ~。
アバター
2008/12/19 12:03
なんてコメ付けしたらいいかちょっと迷ったけど、・・・
退会後もしばらくゲストで読み続けます!!!(>▽<)ツッコミ入れられなくって残念だけど!

計画性がなくても海外旅行がいけるんだ・・・(ー□ー)・・・って気持ちで
読ませてもらいました。これは目から鱗。

今まで計画性がなければ海外はいけないって思ったけど、
そんなに気張らなくてもいくこともできるんだなーー
なんか、アタシもいつか旅に出ることができるような気になった。

全話かならず読むけど、くれぐれも無理しないように(ー▽ー)ノ
アバター
2008/12/18 23:33
こはるさんでもキンチョーするんだぁ・・・( ̄m ̄*)
アバター
2008/12/18 23:25
> 「光る玉ねぎ」
九段会館のあたりから初めて坂を登って行った時に全く同じ感想を持ちました。
ああ、これがあの話しに聞く、と。

> その人に聞こえるところで英語で喋るのが気恥ずかしくて
ええ、ええ、その気持ちは良く解ります。
旅行中、壊滅的な英語を話さなきゃならない身分にとっては
周りに日本人が居ない方がはるかに気楽、ってなもんです。



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