Nicotto Town



土佐日記なんてどうでしょう?


ここ最近、本なんてほとんど読んでないからなぁ・・・
冬にオススメの本……なんだろう?
ぱっと思い浮かびません;

最近読むものといったら、専門書ばかりだったから
あ、でも文学研究書は面白いですよ!
今は土佐日記の研究をしているのですが、冒頭文だけでも解釈が大きく分かれていて♪
「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり。」
超有名な文章ですが、これは一般的には女性仮託の表現とされています。
女性に仮に託して思いを綴る……読んで字のごとく、です。

何故女性仮託なのか?という点に関しては、
①かな文字で日記を書きたかったから
②公的な記録、という側面が強かった男性日記に対して、心情中心の日記を描きたかったから
③和歌を日記中に入れたかったから
の3点が主に取り上げられていますね。

でも本当にそれだけでしょうか?
土佐日記以前にも、文学史的事実でいうならば何も女性仮託にしなくても、上記の内容は十分男性日記で行われていた前例があるようです。

女性仮託にしなければならなかったのは、本当は何故なのでしょうね^^?

冒頭文だけでも研究し甲斐のあるのが、文学の世界です。
小説だけでなく、こういう研究書のようなジャンルも、意外と自分合っているかもしれませんよ。




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