冒険を夢見るすべての人にささげる世界半周旅行記

第四十五話 ルワンダの結婚事情


（前回までのあらすじ）
ウガンダにユースホステルの建設を目指すシンガー氏
ナイロビに行くお金が工面できないばかりか
その日の食事にも困る始末。
かといって、甘い顔は見せていられません。
今日はルワンダに戻ります


（7月24日）
丸一日かけてルワンダの首都キガリに戻りました。なんとなくほっとできる街です。

では問題です。
U国とR国は南北に国境を挟んでいますが、U国の方が時差が1時間進んでいます。さて、朝7時にU国U市を出発したバスは、12時間かかってR国R市に着きます。時差があるので着くのは6時です。
同じく、朝7時にR国R市を出発したバスも丸12時間かかってU国U市に着きます。時差があるので着くのは8時です。
時差は１時間しかないのに、どうして2時間も遅く着くのでしょうか。

さて、ルワンダには一週間いることにしました。ウガンダは、暑くて埃っぽくて、ごみごみしていて田舎という感じでしたるそれに較べると、ここ、ルワンダの首都キガリは、整備の進んだ都市。街灯もあるし、区画も大きいし、舗装もされていて、緑も適当にあり良いところです。

食事に行くと、Town Hotelの兄ちゃんが迎えてくれました。最初に頼んだのと同じメニューを頼んでも、チップスやサラダは付いているし、肉には骨が付いていません。ずいぶんと待遇が良くなりました。

（7月25日）
ウガンダの首都カンパラで買ったDISCOの腕時計（デジタル）は、1時間に1分も進む素晴らしいものです。でも、だいたいの時間は分かるので満足です。
キガリで泊まっているところの朝食はおいしく、パンにバター、蜂蜜、オムレツ、コーヒー（4杯分）です。ここ、ルワンダでは、コーヒーを頼むとポットで持ってきてくれます。

さて、道で車同士がすれ違うときに、センターよりのウインカーをあげるか、両方のウインカーを点滅させ、パッシングし、ホーンを鳴らし、手を挙げます。知らない車同士でもそれをしています。車オーナー同士の連帯なんでしょうか。

今日は近くの街ニャミランボに行きました。映画館があるというので行ったのですが、上映は夜の8時からだそうです。それまで、ガタナ君（34歳）が街を案内してくれました。道路の両側に小さな店が並ぶ街で、ずーと歩きました。ムカシキとチャイの店に入りました。そこのジンジャティーはとびっきり甘いものでした。それをガタナ君におごってもらいました。彼は34歳で、溶接工をしています。独身で給料は12，000円。これは平均的な給料だそうです。すでに自分の家を持っているそうですが、3部屋くらいの家なら、12万円位で建つとのことです。ルワンダには若い女性が６５％も居て、政府は結婚すると税金が1300円ほどになりますが、結婚していないと税金は120円程度だそうです。さらに、結婚するときに、400円ほどの税金がかかります。女性は、結納として12万円ほどもってこいというそうです。（年収程度）なので、なかなか結婚できないと嘆いていました。
この国では、食事は一日一食という人が多く、テレビを持っているのは7軒に1軒程度だそうです。
お酒は飲まない人が多いのですが、バナナで作ったバナナ酒（ポンベ）はよく飲まれています。

映画はカンフーもので、フランス語の吹き替えです。そういえば、ガタナ君は、「日本人はフランス語を喋り、英語を話さないだろう」と言っていたけど、映画を見てそう思ったのかもしれません。（吹き替えだと思っていないようです）

10時頃終わって、ミルクでも飲もうと500ccのパックを頼んだら、これがヨーグルトで、がっかりでした。
宿に戻ったらロックされていて、アスカリ（門番）を起こしたらぶつぶつ言っていました。短編小説でも書こうかと思っていましたが、寒くて手が動かないのでやめました。



（第四十六話につづく）


ウガンダから一気にルワンダに戻ってきました。
といっても、ゴリラ見学の日まで何もすることがないので
問題を作ってみました。
この国は結婚するには結納金の他に、税金もかかるそうなので
なかなか結婚できないと若者は嘆いていました。


次回、「第四十六話 たまにはホームシックか」をお送りします。
乞うご期待。