海軍のル・リオン&こいのぼり コーデ 1
- カテゴリ:コーデ広場
- 2014/05/05 10:49:02
こいのぼりと母の日の花束を持って帰る、海軍の少年 (オリジナル・キャラ)
もらったステキコーデ♪:43
ネット小説 オリジナル・キャラ☆コーデ、第2弾!
投稿コーデ全体では、第104弾。
海軍に所属している、天才少年。12歳。
スマホで、先進星の大学院の遠隔授業を受け、
科学のインスピレーションを磨く。
趣味で(心を持った)ロボットを作っては、
アンドロイドを博士や、探偵、知識人に売って、
ちょっぴり?お小遣い稼ぎをしている。
ただし、動物型のロボットだけは手元に置き、
生身のペットとともに、にぎやかに多頭飼いしている。
軍人からは、U=ビル副隊長とよばれているが、
フルネームは、
エクサ・ル・リオン・ユラニュス=ビル
Exa le Lion Uranus Bill
という。
名づけ親がつけた名前が、エクサ。
神殿で、神官から授かった名前が、ル・リオン。
ユラニュス=ビルが、名字。
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彼には、いくつもの呼び名がありました。
エクサ・ル・L・U=ビル
E・ル・L・U=ビル
エクサ・ル・リオン
ル・リオン
エクサ・ル
エクシー
ユビー
U=ビリー
:
etc
たくさんのお友達が、それぞれ自由に
略称で よんでいたからです。
彼は、記憶力もよかったので、
これらの呼び名を すべて覚えていました。
ですから、いつ、どれで呼ばれても、
1つの呼び名しかない人のように、
瞬時に返事をしていました。
――頭に白い仔馬をのせた少女は、
彼をル・リオンとよんでいます。
2時間目の休み時間のこと。
「ねぇ、ル・リオン、見なかった?」
「なんで、急に?」
となりのクラスのメアリーが尋ねると、
少女は言いました。
「最近、見てないな~と思って」
すると、となりの学校のトーマス・アークが、
急に思い出して、言いました。
「こどもの日に間に合うように、故郷の惑星に帰るんだって」
「ええ!? 宇宙人だったの?」
「私も、今知ったとこ」
驚くメアリーに、
少女は、考え込んだ顔で言いました。
******
そのころ、ル・リオンは、故郷の発展途上星にいて、
なつかしい道を4時間ほど歩いていました。
その道の両側で、かつて宇宙飛行士たちが
持ち帰ったつくしが、すっかり大きくなっていました。
「でも、アン・ラッキーだったな‥
母の日に偵察の仕事がはいるなんて‥」
ル・リオンは、上官にもらった黒い こいのぼりを背負い、
ママの大好きなバラの花束をしっかりと持って、
足早に、静かな道を進んでゆきます。
「8年ぶりか。いや、宇宙では、
時間の経ちかたが、いろいろだから‥もっとかな?」
穴の開いた古代の吊り橋をひらりと渡り、
山を1つ越えると、少し、気温が上がってきました。
「この こいのぼりを見たら、みんな、驚くだろうな♫
ぼくたちの村に、こいのぼりが泳ぐ日がくるなんて!」
ル・リオンは、都会で貴族の人たちが揚げているような
こいのぼりをくれた上官に、深く感謝していました。
途中で、だれともすれ違わなかったのも、
かなたの崖の側面に見えてきた、故郷の村も、
軍隊以外の乗り物を見かけないのも、
空から聞こえる、大型肉食獣の美しい鳴き声も、
すべて、あのころのままでした――。
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