Nicotto Town


マイペースにやってます♪


第216回「育てた花を売る、フランカ」

イースター2018★ 育てた花を売る、フランカ

もらったステキコーデ♪:23

ーーイースターの前日。

のどかな昼下がり。


少女は、街を歩いてみることにしました。

長い黒髪をたらし、買ったばかりの帽子をかぶると、
ペットたちにあいさつして、
ドアに鍵をかけます。

「たまには、ウォーキングもしないとね♪」


てくてく歩き、いつもの喫茶店のある石だたみが
向こうに見えてきました。

明日のイースターに、お花はいかがですか?
 つみたて、新鮮ですよ~」

「ん? あの声は……」


淡い色のマーガレットを花束のようにかかえた人が、
おしとやかな様子で売っています。


少女は、花売りのほうへ、ゆっくり歩いてゆきました。


5歳くらいでしょうか。
おてんばな女の子が1輪買って、
わーい、とはしゃいで風のように走り去ると、
清楚な女の人が声をかけ、2輪買ったように見えました。

その直後。大人の人たちが数人、
少しずつ買って、温厚そうな後ろ姿で、
ばらばらに帰ってゆきました。


四葉のピアスが そよ風にゆれ、
褐色の肌に、かすかに香るデオドラント。
黒い瞳と、シニヨンの黒い髪がきらめいています。

「いらっしゃいませ (^▽^)」
「フランカ!」

清楚な花売りの女の子は、
少女の
クラスメートで親友のフランカでした。

「すっごいきれい!! ばら売り?」
「…ええ」

少女の瞳と頬が、ぱぁっと輝きました!

「えっと、何円?」
「1輪100円です
(^▽^)

「これと、これと、そっちの2つ。あと、これ」

少女は1秒も迷うことなく、
次々と指さして、5輪のマーガレットを受け取ると、
500円玉を1枚取りだし、そっと手渡しました。

「ありがとう。また…来てね」

フランカが、少し照れた笑顔で
いつもの物静かな声でそういうと、
少女は、不思議なーー少し変なーー幼い鳥を発見しました。


「あれ? 頭に、卵をかぶってる!?」
「あら…本当ね。不思議……」


その小さな、幼い鳥は、イースター・エッグが
かえって出てきたばかりの ひな鳥でした。



   つづく


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マーガレットでかくれてる部分は、こちら♪


花でかくれていた部分
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=454893&aid=65912380


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