午前１０時頃，部下が所長室に入ってきました。
私が一昨年から昨年まで所属していた本社の第三営業課から，
今，電話が掛かってきているとのことで，先方の用件は，
第三営業課に 「◯◯リエ」 と名乗る人物から私に電話が来ているが，
今は四国営業所に転勤していると答えてよいかの確認でした。

私の人生において 「◯◯リエ」 は，６歳年下のいとこしかいません。
なので，「おお！　◯◯リエはいとこだよ。
もちろん，四国にいるって教えていいよ」 と言いました。

しかし，リエちゃんには，年賀状で四国にいるって教えてあるのにな。
逆に，本社では第三営業課だったなんて，教えたことあったっけ？

しばらく待ってみましたが，リエちゃんから電話は来ません。
勤務先に電話してくるなんて，余程緊急の用事だったに違いないのに，
その後連絡が来ないのはどうしてだろう。
一体，何が起こったんだろう。

カミサンに 「リエちゃんからそっちに電話来た？」 とメールすると，
「何も来てないよ。自宅に電話したら？」 と返信があり，
そして，毎度のことですが，「女か！　女なのか！！」 と書いてあります。
そりゃあ女だよ。
リエちゃんには お前も何度も会ってるだろうが～。

リエちゃんの家に電話すると，リエちゃんは明るい声で出て，
私の会社に電話などしていないと言いました。

そうすると，本社に電話してきた 「◯◯リエ」 は誰なのか。
私に何の用事なのか。
娘が通信教育を受けているベネッセの名簿を見て，
保護者の勤務先に電話している悪質業者か？

本社で対応した人に電話して，
「◯◯リエ」 は何と言っていたか聞いてみると，
私が四国にいることを聞いた 「◯◯リエ」 は，
友人ルートで私の携帯の番号を聞いてそちらに連絡すると答えて
電話を切ったそうです。

でも，四国営業所にも私の携帯にも，
「◯◯リエ」 からは一向に電話が来ません。
このままでは気持ち悪いので，
本社の電話機に記録されていた相手の電話番号を教えてもらい，
謎の女と対決する覚悟で，公衆電話からその番号に掛けてみました。

すると，一昨年同窓会で会った××リエさんでした。
バツイチだったけど，どうやらこの２年の間に再婚して
名字が偶然いとこと同じ◯◯になったのね～。
そういえば，一昨年会った時に第三営業課の名刺を渡したかもしれないや～。

リエさんの用事は，同級生だった△△ちゃんが癌で亡くなったので，
クラス委員長だったふみふみ君には
葬儀日程を連絡しておいた方がいいかなって思ったの～，とのこと。

そうか～。
同い年が癌で死んじゃう年齢になったか～。
△△さん，高校の頃，可愛かったんだよな～。
俺，卒業式の日の夜にお尻見ちゃったんだよな～。
（３月２５日のブログ記事御参照）
△△さんとは，あれ以来一度も会ってないな～。
折角リエさんが連絡をくれたけど，
俺が△△さんの葬儀に行くっちゅうことは，無いわな～。

本社やいとこのリエちゃんは 「◯◯リエ」 が何者だったのか
気にしているでしょうから，事の真相を報告しました。
そこまでは良かったんです。
でも，カミサンですよ！　また，カミサンですよ！

メールで事の真相を伝えると，
「やっぱり女じゃないか！
これから，新しい愛の渦に飲み込まれていくかもしれないぞ！
あぁ，Ｗ不倫かぁ！　許さんぞ！！」
と返信が来ました。

だ～か～ら～！
最初っから，女であることを隠していませんから～！
「新しい愛の渦」 って何よ。
徳島県が近いからって，鳴門の渦潮みたく言うなってば。
それよか，「Ｗ不倫」 って何よ。

直ちに，
「新しい愛の渦って何？　それより，Ｗ不倫って何？
お母さん，誰かと不倫してるのか？」
と送信しましたが，返信は，
「◯◯リエ，本当は他の用件だったんだろ！
今日は午後から三者面談です。緊張の嵐！」
って…。

お前，俺の質問に全然答えてないじゃないか！
言いたいことだけ言って勝手に去っていくなよ～！