Nicotto Town



一周忌


今日はペットのラン(柴犬の雑種)の初命日です。

といっても、先程まですっかり忘れていたんですけどね。
命日が9月5日だということはわかっていたのですが、今日がその9月5日だということはすっかり抜け落ちていました。
洗濯物を取りに外に行って、そうしたらちょっと動物くさい――どこか懐かしい匂いがしまして。
何の匂いかな、って考えて、あぁ、ランの匂いだ、って思い出したんです。
それで、今日がその命日だって気付きました。

去年のこの日、どうしようもなく気持ちが沈んでブログにランが死んだ時のことを書きました。
残しておきたかったんです。記憶はどうしても薄れていってしまうものだから。
何か文章にして、忘れないようにしたかった。
それが生前、あの子を大事にしてやれなかった私が唯一できることだと思ったから。
そのブログでも書いたのですが、ランが死んだのを最初に知ったのは私なんです。
倒れているのを見つけて、すぐにもう息がないことに気付きました。
目に光が無かったし、口が開きっぱなしで舌が出ていたんですから、一目瞭然でした。
その後タオルで包んで、地面についていた顔の反対側に引っ付いた砂や石をタオルで拭いました。

反対側は拭きづらかったから、抱きかかえながら拭いました。変な話ですが、私、ランを抱っこしたことなかったんです。初めてランを抱っこしました。
すごくランの匂いを近くに感じて、まだ温かかったし柔らかかったしで……ランを抱えたままうずくまって泣きました。声を上げて泣いたのなんて、すごく久しぶりでした。
外で飼っていた犬なんで、泣いちゃったのも外だったし。誰かに見られてたら何事かと思われたかもしれません。
まぁ抱っこする前から泣いてはいたんですけどね。
死んでしまったのに気づいた時は大丈夫だったのですが、いざ他の家族に電話して、自分の口から「ランが死んだ」と伝えようとしたら、急に涙がこみ上げてきて泣いてしまいました。
その後ランの体を清めるために抱き上げて。それで号泣。
頭で理解するのと、ちょっと別のところで死を受け入れるのとでは全然違うんですね。
1年ぽっちじゃ、あの時のランの感触を忘れられないんです。
忘れたいわけじゃないですけどね。生前は頭を撫でてあげることが一番多かったから、どうせならそっちの方を強く覚えていたいなぁ。

火葬まで一日待ったから、ランにコオロギが近づいてきて払いのけるのが大変だったとか。
多分心臓か肺の病気で、火葬したあとは胸の骨が緑色に変色していたとか。
悲しい記憶もあるけれど、全部ちゃんと覚えていたいんです。
だって人生の半分以上、一緒に居た家族なんだから。
私はこのまま年を重ねて、いつかランと過ごした日々は、私の人生の中の何分の一かの時間になってしまうのでしょう。
でもきちんと覚えています。
もし忘れたらブログを見返して、そうして思い出すから。

天国で幸せに。
田んぼの周りの散歩、好きだったでしょう?
思いっきり走っておいで、ラン。

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2014/09/09 12:01
初めまして こんにちは。
エイルさんの中で、ランちゃんはいつの間にか大事な存在になっていたんですね。
ランちゃんは命日にエイルさん家族の様子を見に来たのかもしれませんね(*^-^*)

うちも先月柴犬が亡くなってしまいました。もう一度頭を撫でてあげたいな(´‐ω‐)



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