Nicotto Town


メルカッツ提督苺


寡を持って衆を討つ

これは旧日本陸軍大学校の第一項に記された言葉です。
つまり、少ない手勢で大軍に当たると言うことです。
時代劇などでよく見ますが、よく思うのですが悪者のほうが多いのですから
『周囲を丸く囲んで一斉に刀を突きだせば片付くのに』って。

太平洋戦争中一番の激戦地だったガダルカナル島の争奪戦ですが
一度米軍に占拠された島を奪還すべく送り込まれた一木支隊ですが
手勢はわずか900人。
迎え撃つ米軍は25,000人。
装備も日本軍は三八式歩兵銃と4丁の九二式重機関銃。
米軍は50丁以上の機関銃。
戦術も日本軍は夜間の銃剣突撃。明治以来の戦法です。
はっきり言って敵うわけもありません。

三八式歩兵銃は明治時代に開発された銃で、当時は高精度でしたが
太平洋戦争に入ったころにはもっと精度の優れた銃が海外では開発され
二流以下の評価になっており、この銃にこだわったのが敗戦の要因の一つと
されています。

また、互いに相手の軍隊に対する評価も全く異なり、米軍は
マレー半島の攻防を研究して『日本軍侮りがたし』としたのに対し
日本側は『米軍は戦場に娼婦を連れ込んで遊びほうけている弱兵』
と侮りまくっておりました。

一木支隊の突撃全滅後に13,000人の陸軍を派遣しましたが
現地の山岳地帯の様子を顧みず、また携行食料も少なく
米軍基地に攻撃するころには骨と皮になっていた始末。
これで勝てると思ってたとは遺憾ともし難い愚かさ。
また支援に出た海軍の戦艦も度重なる攻撃延期に歩調が合わせられず
経過の中で2隻の戦艦を失う始末。

『敵を知らず己も知らず』とはこのことというもの。

ちなみにガダルカナル島は『餓島』とも言われたそうです。

とある小説の一遍ではないですが
『戦闘での勝敗は戦場の外で決まる。敵の6倍の兵力を整え
通信と補給、指揮系統が万全ならば負けることはない』
ということでしょうかね。

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2015/08/29 17:10
メルさんのブログはとても面白いです^^
読むと来る前よりも博学になれた気がします
いつも興味深いブログをありがとうございます((*u‿u*))




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