体調も幾分か戻り、寝床で色々と思い出し
考える機会があったので書いてみようかなと。

まず、私は小学校から高校まで、兎に角女子とは
相容れない存在でした。
それぞれに嫌われるに至った事件や理由がありましたし、
それを理解した上で必要以上に関わりは持たないようにと
常日頃気をつけていました。
特にこんなイベント事のある日は、せめて邪魔にならぬようにと
休み時間ぐらいは適当にぶらついて姿を消したものです。
なので、バレンタインと言っても心ときめくような出来事は一切なく、
義理ではない心こもったプレゼントといえば、濡れ衣で拳を数発
頂いたぐらいでしたかね。

そんな私にとって大学でのバレンタインは、これまでと大きく異なる
バレンタインと言えるものでした。
何せキャンパス内に女子生徒は1人も居ないので、女子に嫌われる
なんて可能性は微塵も生じません。
「かーちゃんぐらいしか貰えるアテはないぜ！」なんて言う友人らと、
目前に控えた春休みの予定を語らったものです。
暗い気持ちとは無縁?な、紛うことなく楽しいバレンタインでした。

そして昨年、人生初の恋人と初めて迎えたバレンタイン。
元より期待はしていませんでしたが、案の定連絡ひとつ
貰うこともなく、男友達と「今年も残念でした」と報告しあう
5年目の、いつものバレンタインを迎えることとなったのです。
大学に在籍していた頃と違いSkypeやLINEでのやり取りですが、
4年間面と向かって見続けた笑顔。
微塵も残念がる様子がない開き直った笑顔が容易に浮かびました。

今年もまたバレンタインが過ぎ去りました。
彼らも私も、本命チョコが欲しいのは6年前からずっと
変わりはありません。
友人らは本当に良い奴らですから、そういう幸せも手にして
欲しいとも思っています。
でも、今年も相も変わらず開催された恒例行事は、間違いなく
私にとっては楽しいバレンタインの思い出です。