Nicotto Town


春巻きのトキどき日記


学年誌「小学二年生」の休刊

学年誌はご存知でしょうか。
おおむね対象学年を絞っている学習雑誌という定義で、
子どもの数の減少や、
趣味趣向の多様化にともない休刊が相次いでいます。

このたび、「小学館の学年別学習雑誌」
いわゆる「小学○年生」のうち、
「小学二年生」が今年12月26日発売の号を持って
休刊することが発表されました。

小学六年生・五年生は2010年、
小学四年生・三年生は2012年に休刊しているので、
これで小学館の雑誌で残るのは
「小学一年生」のみとなります。

私は幼稚園児の頃は「めばえ」と「幼稚園」、
小学生の頃は「小学一年生」~「小学六年生」を愛読していたので、
個人的にはものすご~~~~~く残念です!

幅広い学習記事だけではなく、
男の子向け、女の子向け、
双方のマンガや情報記事が掲載されていたところが、
とても自分に合っていた雑誌でした。

恋愛ものやおしゃれに関するマンガや記事は苦手、
でも雑誌の全部でなければ読める、
シモネタやミニ四駆等流行のホビーは苦手、
でも雑誌の何割かであれば大丈夫、
という具合です。

むしろそれらが少しずつでも掲載されていることで、
それぞれの世界を多少は知ることができたというのも
良かったなあと思います。

人気のテレビ番組の情報やレジャーやスポーツの記事、
もちろん科学や時事の学習記事などは、
マンガに特化した雑誌(りぼんやコロコロなど)
には掲載されていないので、
そういうのも楽しく読んでいました。

虫歯になる仕組みやデメリットなどの解説記事を参考にして、
作文コンクールに出したところ、
賞をもらったこともありました。

マンガも楽しく読んでいて、
その対象学年に合わせた作品が掲載されるのも
他の雑誌にない大きな特徴だったと思います。

それらは「○年生にだけ掲載」という作品がほとんどでしたが、
「ドラえもん」や「あさりちゃん」といった人気作は、
全ての学年に掲載されており、
作者によって対象ごとに内容の書き分けがされていたのが、
またすごいところでした。

例:六年生掲載のドラえもんは自立や恋愛の話が多め、
 二年生のドラえもんは道具で遊ぶ話が中心…など。


普通の新聞や雑誌にも言えるのですが、
ネットでピンポイントに興味のある情報だけを読むのと違って、
めくっているうちに
積極的に知ろうとしていたわけではない情報も
頭に入ってくるのが良い点だったなと考えます。

『そんなに好きだったんなら、
大人になっても買い支えれば良かったのに』
と言われればその通りなのですが……

子ども向けに限らず、
全体的にスマートフォンの普及や
ネットニュース、WEBマンガの主流化によって、
雑誌という媒体自体が厳しい時代になっているのかもしれません。

ただ、子どもの頃の自分がそうだったように、
いろんな選択肢の一つとして、
合っている雑誌や本を選ぶだけの幅があると
嬉しいかな、と思います。

アバター
2016/10/06 02:56
遅くなりましたがコメントありがとうございます。

教育的観点からは採算や効率は両立しないというのは、なるほどなと考えさせられました。
普通の雑誌ではなくて、子どものための学習雑誌ですものね。
そういう点でも今回の休刊は特別な意味合いを持つのだと改めて知ることができました!
アバター
2016/10/05 01:06
教室の内と外、教科書とマンガ、勉強と遊び・・・ 境界線を引くのは大人であって、
子どもにとってはすべてが学びの場であると思います。

ビジネスである以上、採算がとれなければしょうがないのでしょうけど
教育って本来、非効率・非採算の無駄のなかで成り立つと思うので
教育的観点とのバランスもとるべきですよね。

僕は紙派なので、紙媒体が少なくなるのは寂しいし、
子どもが液晶画面ばかりを覗き込むのも不健全な社会だと考えます。

同じマンガでも、学年ごとに内容を書き換えるというのは、すごいなと思いました。
勉強になる記事を有り難うございました。



Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.