今回は、なんだか久々のゲーム紹介です。
タイトルは「Life is Strange」
DONTNODが開発し、スクエアエニックスが
販売しているゲームです。
随所に挟まれるムービーを見ながら物語を進めるタイプの
ゲームで、後述の遊びやすい点に加えて、巧みに表現される
各場面の空気感の素晴らしさもあり、普段ゲームをしない人にこそ
「こんなゲームも世の中にはあるんやで」
って見て頂きたい一本です。
そんな本作のあらすじは以下の通り。


主人公は、写真のプロを目指してオレゴン州の
学校に進学し、地元の港町「アルカディア・ベイ」に
帰ってきた女の子「マックス」。
美少女やモデルでもないサブカル系に片足突っ込んだ
彼女は、クラスの中では所謂イケてない系の女の子。

スクールカーストの頂点に君臨する、地元の
資産家「プレスコット家」の息子「ネイサン」や、
写真家の親を持つ「ビクトリア」から嫌がらせを受け、
写真家のタマゴとしての活動と勉強にも身が入らず、
結果の出ない日々に半ば嫌気が差しています。

そんな中のある日、ネイサンのとある秘密を握ってしまった
マックスは、ネイサンに掴みかかられてしまうのです。
この窮地から助けてくれたのは、マックスに片思い中の
科学オタク「ウォーレン」と昔の親友「クロエ」でした。
しかし、5年ぶりの故郷で再会したクロエは、事故で
父親を亡くしたことを切っ掛けに不良少女へと変貌し、
昔の面影もない有様になっていたのです。

マックスとの突然の再会に驚きながらも喜ぶクロエ。
しかし、突然の再会を果たしたのはクロエだけ。
マックスは既に、クロエと再会していたのです。
ほんの少し前に目覚めた時間を巻き戻すチカラで。
巻き戻した時間の中で...

ふたりの再会という些細な変化が、いずれ予測不可能な
変化を未来へと引き起こす。(バタフライエフェクト)


この通り、マックスは突然時間を操れるようになってしまいました。
理由は分かりません。
ともすれば神様とも言えるような凄まじい超能力ですが、巻き戻せるのは
ほんの数十秒…頑張っても数分と、制限がないわけではありません。
「その時」はやり直せても、「あの時」になってしまえばやり直せないんです。

そして、このゲームにはゲームオーバーはありません。
どんな選択をして、どんな結果が出ても、最後の選択肢まで
物語は進み続けます。
タイムリープもののように何度もやり直して、最後は全てを掴み取る…
なんてことは出来ないんです。

物語を進めてはムービーを見る、映画やドラマのようなゲームですが、
それらでは「選ぶ」ことは出来ません。
選ぶことの難しさ。選んでしまった後悔。選ぶべき責任。
こういった感情が生まれる「選ぶ」という行為こそが、このゲームならではの
面白さだと思います。

内容に関しては、暖か味ある情景だけでなく冷たさも感じられる港町を舞台に、
少し酸っぱい、奇妙なふたりの青春の物語です。
これはもう、動画で見れば一発で雰囲気が伝わるかと。

↓日本語版トレイラー
https://www.youtube.com/watch?v=RBAVQmbNbBs

↓第1話OP「Obstacles」
https://www.youtube.com/watch?v=O4N4RhbvvKM

全5話で第1話は無料。
残る4話を揃えてもフルプライスパッケージのゲームよりは安い上に、
10～15時間程でエンディングまでたどり着くので、前述のゲームオーバーが
ない点も含めて非常に遊びやすいタイトルです。
しかし、画面を見るだけでは感じることの出来ない体験をさせてくれる…
ゲームとして大切なものをしっかり持ったゲームの紹介でした。