第205回 流れ星をさがす少女☆彡前編
- カテゴリ:イベント
- 2017/07/13 18:36:53
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◇ イベント ~天空の海の島で流れ星集め~
http://www.nicotto.jp/town/monthlyevent/howtodo?event=skyisland2017
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メアリーは、海の波の中へ飛び込むと、
泳いだり、遊んだりしては、
のどが乾いた時だけ浜辺へ出てきました。
そして、パラソルの下でジュースを飲むと、
また海に入ってをくり返し――2時間ほど経ちました。
「 もう、帰りましょう。
お腹ペコペコ」
「かしこまりました」
執事の運転する車が、メアリーと、白い生き物を乗せて、
海から遠ざかってゆきます。
「 ん? なんか、今、
知ってる人とすれ違ったような……?」
頭に白いリボンをふんわりと結び、
まっすぐな黒い髪を背中に垂らした少女が、
メアリーたちの黒い車とすれ違い、
早足に海を目指します。
少女は、青いさくらんぼの模様が散りばめられた
水色の水着を着ていて、サンダルも、
コルク以外の部分は水色でした。
その青と水色は、積乱雲の湧き上がる青空と、
きらめく常夏の海のようでした――。
*+☆*☆*☆+*
「あれ?」
少女は立ち止まり、
ガード・レールを見つめました。
なにか、緑色のものが、はさまっています。
「 なんの葉っぱかな?
あとで、フランカに訊いてみようっと♪」
つぶやきながら指でつまみ、
左の手のひらにポンとのせてみますと、
ふいに、中身が出てきました。
「え!? 動いた!」
それは、大き目のヤドカリでした。
とても珍しい色をしています。
貝がらの部分は草木のような
緑色をしており、中に入っている体は、
トマトのように情熱的な赤でした。
*+☆*☆*☆+*
「 ありがとう!
足をすべらせて、困ってたんだ。
本当に、助かったよ!」
ヤドカリは、深々とお礼を言いました。
「 どういたしまして♪
で、どこに行きたかったの?」
少女が興味津々に尋ねますと、
ヤドカリは、とたんに真剣な顔になって、言いました。
「実は、流れ星が、なかなか見つからなくて…」
「流れ星??」
*+☆*☆*☆+*
「 そういうことか。
じゃあ、一緒にさがそうよ♪」
「本当?」
「 だって、見つからないと、
天空の海の島を元にもどせないんでしょう?
流れ星も、見てみたいし♪」
さあ、世界中をさがすよ!――といわんばかりに、
少女は、シャベルとバケツを
握りしめて、言いました。
「地面の中にも、流れ星いるのかな?」
「 どうなんだろう?
じゃあ、ぼくはハサミで掘るよ!」
2人――1人と1匹――は、
さがしにさがして、忙しく歩き回ります。
*+☆*☆*☆+*
――3時間10分後。
2匹のカワウソが
8字型の浮き輪をなかよく使いながら、
小走りにやってきて、言いました。
「どうしたの?」
「わたしたちも手伝うわ!」
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前回のお話
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=454893&aid=64520614
第206回 流れ星をさがす少女☆彡後編
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