ちょこころねさんの日記 | ニコッとタウン

潮風よりも早く～セバスとお嬢様～

カテゴリ：自作小説
2022/07/29 19:30:11

お嬢様からの緊急信号を受け取ったセバスチャン、

今日は知り合いの結婚式に出席していたのでした。

お嬢様が海にお出かけだというのに側にいられないなんて

大丈夫だろうかと心配していましたが、

そんな心配をしていたのがいけなかったのか信号が来てしまいました。

急いで車を呼んで出かけようとしたところ

海までの道はこの休みの賑わいで大渋滞を起こしているとタクシーの運転手から聞きました。

このまま車で向かってもかえって時間がかかってしまう！

どうしたものかと考えていると、通りで若者がローラースケートをして楽しんでいるのが目に入りました。

ここは海沿いのリゾート地でもあるのでこんな若者がたくさんいるのでした。

セバスは通りの若者の一人に声をかけ

「あの！君、申し訳ないんだがそのローラースケートを売ってくれないだろうか？

大事な人が今危険な状態で急がなくてはならなくて、どうしてもそれが必要なんだ。」

と頼み込んでローラースケートを譲ってもらいました。

すぐに靴から履き替えると海沿いの通りをものすごいスピードで走っていきました。

信号が発信されていた場所にたどり着くと、

お嬢様がちょっとびっくりした顔でこちらを向いています。

「セバス？！」

セバス「お嬢様大丈夫ですか！」

「さっきくらげが出たので思わずスイッチを押しちゃったの。

刺されたりしなかったから大丈夫よ。」

セバス「ご無事でなによりでした・・・」とほっとした様子のセバスでしたが、お嬢様はこの速さでこの場に駆け付けたセバスが不思議でなりません。

「ねえ、今日は結婚式に出席したんじゃなかった？

何でこんなに早いの？それに手にローラースケートを持ってるけど・・・」とお嬢様が聞くと

セバスは「皆さんが海にお出かけと知っていて遠くの用事に出かけたりはいたしません。ここから10分程度の場所でしたので出席していました。これは現地調達しましたが,

おかげで渋滞を避けられて良かったです(*^^*)」と満足そうです。

しばらくして少し落ち着いたセバスは、

「お嬢様はやはり水色をお召しになると格別に素敵ですね✨」と珍しく手放しで彼女を褒めました。

やっぱり本心は水色の方が似合うと思っていたみたいですね(#^^#)

そして「それで、浮き輪はいかがなさいましたか？( ˘•ω•˘ )」と付け加えました。

こんな時でもしっかり見ているようですね～。

今回の出来事で、

やはりセバスの行動はお嬢様中心であり、

いざという時には手段を選ばないということを

お屋敷の家族も仲間たちも改めて思い知ることになったのでした(´艸｀*)

おしまい。

前回の海で赤い水着を着せた後、彼女が水色の水着も着たかったと言っている様な気がして、今回その機会を作ってあげたくて着せてみました。

せっかく着せたらセバスは何をしているのかな～と気になって

セバスの話も書いてみました(^.^)

きっと前回の海水浴のことを書いている時も近場ですぐに助けに行けるように待機していたんじゃないかと作者の私は思っていましたが、今回は用事があってもお嬢様中心に考えているとはストー・・・いや過保護なだけですね。

嫌がられてないですしね(´艸｀*)

セバスはいつも同じ服を着せていたので他の服もきせてみたくて新郎の服をちょっと違う使い方をしてみました。

スーツに合わせる靴を選んでいるうちに急にミスマッチなローラースケートを履かせたくなり、こんなお話に(・´з`・)

いつもよりまゆげがきりりとしたセバス・・・お嬢様のことが気がかりで必死に走ってきたんでしょうね。

運動も結構得意なのかな？作者もまだ知らないことがたくさんありそうです。

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コメント（8）
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あめ屋

2022/08/02 19:32

こんにちは～、ころねちゃん(#^.^#)今回も楽しいお話だね♪
お嬢様の髪飾りはセバスを呼ぶスイッチなんだね( *´艸｀)ｗｗ発想が面白～い！
浮き輪をしていないことにまでチェックを入れるセバスｗ

いつも私のコーデ日記を見てくれてありがとうね＊
テーブルと窓のセットアイテム、まだ使ったことないんだね？あれは背景を選ぶよね～。急に窓が浮かんで見えちゃうからさ。あ、それこそお話になりそう？(ﾟ∀ﾟ)