第七話 したたかな国インド (世界半周旅行記)
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2009/01/02 21:00:02
冒険を夢見るちくちくさんにささげる世界半周旅行記
第七話 したたかな国インド
(前回までのあらすじ)
夜行バスでインドに向かいましたが
窓の無いバスはとても寒くてがたがた、ぶるぶる。
初のリクシャーとの値段交渉も失敗。
無事国境を越えて、今日からインド
(4月15日)
税関を越え、インド側に歩いていくと、両替と、バスの呼び込みが沢山居ます。
パトナーというところに行きたかったのだけど、訳が分からないままに
パトナー経由ダージリン行きのバスチケットを買いました。
これで300ルピーだといいます。(※1)冗談じゃないよ高すぎるというと
エアコンがついていないのは215ルピーだといいます。相場を知らないので
仕方なくそれを買いました。
バスに乗ったら、車掌さんが、このチケットはいくらで買ったんだいと
聞いてきました。パトナーまでは180ルピーだというと、妥当だねといいます。
実際はいくらかと聞くと、60ルピー以下だとの返事でした。やっぱりかー。
ここで、「頑張らねば!」と気合を入れ直した私でした。
インドは、ネパールみたいに甘くないぞ。これからは戦いだ、と、ガイドブックを
読み直しました。なお、チケットをよくよく見たら、バス代分は30ルピーと
書いてありました。うーん、6倍も吹っかけても分からないように見えたのか。
やっぱり金持ち日本人に見られていたんですね。
荷物を隣の座席に置いていたら、途中で車掌さんがやってきて、荷物は場所を
取るから5ルピーだといいます。慌てて膝の上に荷物を載せて、No!と言いました。
バスが停車すると、いろんなものを売りにバスの中にやってきます。
ネパール側では、大きなパイみたいなせんべいみたいなものが人気が高くて
みんなそれを食べていましたが、(※2)インド側では、瓜のような物が
人気のようです。慌ててガイドブックで値段を調べてみると、
1~2ルピーだそうなので、瓜売りの子供にいくらかと聞きました。
そうすると、2ルピーだというので、まあいいか、と一つ買いました。
もう一人別の瓜売りの子供が近づいてきて、今、いくらで買ったのかと
聞くので、2ルピーだと答えると、俺のは1ルピーで売っているといいます。
ああ、子供にまで甘く見られてしまっていました。
「したたか」という言葉が頭をよぎっていきました。
ものすごい暑さの中を、バスは疾走していきます。窓から風は入ってきますが
それでもかなり暑いバスの中です。マンゴジュースのパックを売りに
やってきました。いくらかと聞くと4ルピーだといいます。1ルピー半でどうだと
聞きましたが、譲りません。別の子供が同じマンゴジュースを売りに来ました。
値段を聞くと4ルピーだと言います。どうやら、4ルピーが定価のようです。
3人目の子供が売りにきたとき、値段はチャールパーチャスだといいます。(※3)
チャールは4だと知っていましたが、パーチャスが良く分かりません。端数だとは
思うのですが、とにかく4ルピーでどうだと聞くと、分かったような顔をしました。
しかし、5ルピー硬貨を渡すと、きっちり、4ルピー半持っていきました。
パーチャスは50のことで、50パイサ、つまり、0.5ルピーだったようです。
まあ、パーチャスという言葉を覚えたからいいかー。
このバス、車内だけではなく、屋根の上にも沢山の乗客が乗っています。(※4)
バスは、かなりのガタゴト道を走るので、中に乗っていても椅子から
どんどんと、跳ねているのに、屋根の上の人たちはどうしているのだろうと
思っていたら、やっぱり時々落ちる人が居るそうです。
パトナーについたのは夕方4時半。約20時間ほどの長旅でした。
パトナーからダージリンまでこの1.5倍の距離があるのにどうしよう。
(第八話につづく)
※1 約2700円。なお、国境からパトナーまでは150Km位で
パトナーからダージリンまでも250Kmくらい
何故、ダージリンまで買ったか覚えていない。
※2 今にして思えばプーリーという、チャパティーを揚げたものだったようです。
※3 どこの国に行くときでも、数字だけは事前に覚えていきます。
いくらと聞いて、答えが分からないのがばれると、ぼられる心配があります。
※4 屋根の上でも運賃は同じだそうです。
いかがでしたか。
インドに入って、すぐにバスチケットでぼられて、
売り瓜の子供にまでぼられて、ぼろぼろの状態です。
ここは気合を入れて頑張らねば。
20時間のバスを乗り継ぎようやく着いたパトナー。
まずは宿探しからです。
次回、「第八話 初めてのインド」をお送りします。
乞うご期待。
いやー、多分、金持ちの外人にしかしないと思います。
私が、間抜けな金持ちの外人に見えたんじゃないかと。
いや、単なる間抜けな外人に見えたのかも。
あと、値段の交渉は、どこでも行われていて、いかに自分で買いたい値段を
しっかり持つかというところが大切で、金銭感覚が違う外人がそこで失敗をするわけです。
こう書くと、ずるそうなインド人ばかりのように思われたようですが、
私が出会ったインドの人たちは、いい人たちばかりでしたよ。
日本ではぼられることっであまりないですものね・・・(^_^;
生きるためとはいえ、子供の時からぼることを覚えると、大人になっても、それが普通になるのでしょうね・・・
その後の旅の中で、自分が納得する値段を言うようになりました。
そうすれば、それ以下で売っているところを見つけても、気にならないし。
バクシーシ、しまった、2000文字越えたので、その部分を削ったのを忘れていた。
大急ぎで消さねば。
tottocoさん
あらら、もう見つかってる。
目標を高くもつかなー。100個くらいに。
いやいや、このスタイルになれてくれば、すいすいと生活できるようになります。
まあ、隙だらけのtottocoさんには合わないかもね。
目標達成までそんなにかかんないね(*´・ω-)b ネッ!
インドキラ~イ・・・こういうとこ行けば隙なくなるかな(○'ω'○)ん?
向こうも当然それを読んでる、と。(^_^;
> どこの国に行くときでも、数字だけは事前に覚えていきます。
そんなアナタに紙とボールペン。いつでも、どこでも力強い味方です♪
> ※2 喜捨という意味で、
バクシーシ、文中に出てきてないよ。(^_^;