世界の天国観その4
- カテゴリ:日記
- 2009/12/10 04:38:10
さて、皆さんは日没の国と言われてどんな国を想像されるでしょう?
アメリカ先住民の多くの死生観で、火葬にされたものが全てたどり着く国だそうです。
そこは狩猟の標的になる動物にあふれ、清らかな川が流れ、
たわわに実る果樹園のあるとても住みよい国とか。
そして、そこに住む者はみな平等で争いも憎しみもないとされています。
アメリカ大陸の西岸にはロッキー山脈がそびえているため、
その峰々が生者と死者の国を隔てていると考えられたのかもしれません。
ただもの日没の国には生きているものがまれに行ける場合があるとか。
ところが、生者にはその国にあるものは何も見えず、食事ができるのは日が暮れてから
とのこと。昼間は何もできないため生者はまた自分たちの居住地に帰ることを
余儀なくされるそうです。
しかし、死者のすべてが行ける楽園ということは元々先住民族は
自分たちを自然のサイクルの一部と考え、余計な欲をかかなかったからなんでしょうか。
自然から与えられた物のみで生きて行くことを考えていた先住民には
うってつけの楽園かもしれません。