第九話 三日で音を上げたインド(世界半周旅行記)
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2009/01/08 00:01:28
冒険を夢見るちくちくさんにささげる世界半周旅行記
第九話 三日で音を上げたインド
(前回までのあらすじ)
ようやく宿も見つかって、初めてのインドでの食事
まずは順調な滑り出し。
しかし、4月のインドは、とても暑くて、
少し歩いただけでばててしまいました。
さらに、宿を出て行って欲しいと言われ、
どうなることやら
(4月17日)
朝、起きる気力がありませんでした。でも、今日は、宿を出て行かなければ
なりません。一度起きようとしましたが、身体がだるくて起きられません。
10時になったらここを出よう。11時になったらここを出よう。
午後の3時まで、それの繰り返しでした。ああ、もう面倒だ、明日にしよう。
夕方の6時過ぎに、支配人がやってきて、今日出て行ってもらう約束だっただろう
と言うので明日まで居させて欲しいとお願いしたところ、OKがでました。
最初に買ったバスチケットは、ダージリンまでのチケットなのですが、
話を聞くと、そこはとても涼しいということなので、なんとか
してダージリンに行きたいと思いました。
そこで、ようやく起きて、予約をしていた旅行代理店を探して回りましたが
見つかりません。そのうち、疲れが激しくなり、脈拍も100を越えたので
宿に戻って、シュラフに入って寝ました。やたらと汗をかきました。(※1)
(4月18日)
今日は宿を出て行かなければならないのに、ベッドの上でぐだぐだとしていました。
熱は引いたので、午後のバスでダージリンに行こうと考えていましたが、
また、あのバスの長旅を考えると、うんざりです。
もう、インドはいい。日本に帰りたい。真剣にそう思いました。
インドに来て、わずか三日しか経っていないのに。
ところが、隣のベッドに居た人が、飛行機で行けばいいじゃないと
アドバイスしてくれました。その一言で、急に元気が出て、すぐに
エアーインディアのオフィスに直行しました。
ところが、ダージリンに行く飛行機はないといわれてがっかり。
でも、汽車で行けばいいといわれ、そうか、汽車なら冷房がついているに
違いないと、急いで駅にとって返しました。
すぐに出発する汽車があったので、それを予約し、
大急ぎで宿に荷物をとりに戻って、ホームに着いたのが、発車の3分前。
間に合ったと思ったけど、肝心の汽車が見当たりません。
それから待つこと1時間半、ようやく汽車がやってきました。
一等の切符を買ったので、冷房付きだと思って、冷房の付いている車両に行くと、
車掌さんに、ここは違うと、隣の車両に連れて行かれました。車掌さんが、
コンパートメントを順にノックしてくれましたが、どこも中から開けてくれません。
ようやく開けてくれたコンパートメントに入ったら、そこは、冷房がなく、
扇風機が回っているだけでした。(※2)
しかも、座席は一杯で、仕方なく、荷棚の上に荷物を載せ、自分も
そこに登り、横になりました。(※3)
快適な旅とはなりませんでしたが、それでも夕方になると涼しくなり
また、何人かは降りたので、まあまあ過ごしやすくなりました。
同じコンパートメントには、バラナシの銀行家という人と知り合いになり
名刺ももらい、バラナシに来たら寄ってくれとまで言われました。
貧乏旅行していても、インドから見れば日本人は金持ちに見られてる
ということなんですね。(※4)
汽車でいけるニュージャルパイグリというところは、夜中の1時半に到着
予定でしたが、時間を過ぎてもなかなか着かず、ふーっと寝てしまいました。
夜中の3時頃に、車掌さんが起こしに来てくれました。
駅のリタイアリングルームは鍵がかかっていて入れませんでしたが、
その部屋の外に皆寝ているので、寝袋を出して、私も横になりました。
(第十話につづく)
※1 どうやら、日射病にかかったようでした。寒気がしたので、シュラフに入って
暖かくして寝ていました。
※2 2等のほうが冷房付だったようです。なぜに1等に冷房がついていなかったのか
未だに謎です。
※3 インドの列車は、荷物を置く荷棚が丈夫な板でできているので、荷物だけ
ではなく、人も上がれます。わたしは、このスペースが大好きで、
いつも上にあがっていました。
※4 当時は、平均的なインド人の月収が2万円でした。軽く10倍以上の給料を
もらう日本人は、誰でも金持ちです。
いかがでしたか。
暑くて暑くて、もう身も心もぼろぼろになりかけたパトナー。
しかし、ダージリンが涼しいという話を聞き、なんとか
バスではなく冷房の効いた旅をしようと試みましたが
あえなく失敗。
しかも、また駅でごろ寝。
どうなることやら。
次回、「第十話 こんなに涼しいインド」をお送りします。
乞うご期待。
体力が戻らないと旅のときはホント困りますね・・・
また、それがワクワクさせちゃうんだよなぁ~
それに。。。英語も出来なくちゃ無理ね
はい、日射病は、熱射病の初期じゃないかと思いました。
寒いのは、服を着ればしのげますが、暑いのは、どうしようもないので
困ります。
でも、ベッドが無くても何とかなるのがインドのようです。
kayoさん
はい、暑くて我慢が出来ないときは、Tシャツを着たまま
水のシャワーを浴びて、その格好のままでしばらくいると
涼しくなります。
とにかく、脱出できて何よりでした。
わこさん
座席と同じだけの広さがあるので
簡易寝台だと思ってました。
移動するときは、椅子の背もたれの上を綱渡りのように
すいすいと。
ハットマンさん
飛行機とか、冷房つきの汽車の話を聞いてなければ、
即帰ったかもしれません。
もう、泣きそうでしたから。
かちゃさん
命がいくつあっても足りないような旅でした。
今回は、軽かったのですが...
こややしさん
多分、冷房なしの一等の切符を買ったと思います。
そんな区別があるとも知らずに、単に一等といったので
冷房なしで買ったと。
車の話、日本でもウケます。
まーちさん
インドで一番暑いのが4月、5月で、夏になると、太陽がずーと北のほうに
いってしまうので、あんまり暑くはありません。
が、雨季に入るので、ものすごい雨が降るようです。
旅行に一番いいのは、1月あたりだそうですよ。
夏だとどうなっちゃうんだろう・・・。
一等でも、ファンorAC、の 2 択だったって事?
それとも買ったのが遅くて 1 等のファンしか残ってなかったのかな?
> インドから見れば日本人は金持ちに見られてるということなんですね。
途上国の人から見れば、飛行機のチケット買って遊びに来てる、ような人は、
お金持ちにしか見えないんでしょうねぇ。
カンボジアで 、ちょっと前に 1 万ドルのトヨタを買ったんだ、と言う人がいて、
オレもトヨタ持ってるけど 3000 ドルのだよ、と言ったら大ウケしてました...
半日で発狂する私には一生縁がなさそうです(´・ω・`;A)
それにしても命がけですねぇ(;`・ω・)
即、日本に帰るでしょうね。
外国旅行は無理かも。
大丈夫そうでなによりです。。。
死んじゃうよぉ~~・・・もぉ・・・(*´ο`*)=3
ベッドで寝られるしあわせを改めて実感しました(。・ω・。)ノ♡
いや、見てもらえれば嬉しい。
でも、今から読み直すと、追いつくのは大変かも。
適当に飛ばして読んでもいいよ。
ryoさん
えーと、調べてみたら、1等でも冷房付き、冷房なしがあり、2等でも冷房付き、冷房なしが
あるそうです。
すべての1等に冷房がついているという先入観で切符を買ったのが間違いだったようです。
それt、※4は訂正しました。
指摘ありがとう。
これで、今年5個目の失敗です。
2等が冷房つきで1等に冷房がないなんて・・・
私はインドには行けないわw
(※4)は、「何故貧乏旅行中の日本人がインド人には金持ちに見えるか」なのかと思ってましたw
最初から読もうっと。。。。