さっとんさんのすっぴん出勤物語
- カテゴリ:自作小説
- 2010/07/08 23:31:13
「さっとんさんのすっぴん出勤物語」
ガーデニングが趣味で、メガ花を咲かせることに生き甲斐を感じているさっとんさんは、
夜遅くまでスロットで遊んでいたため寝坊してしまいました。
「まあ大変、大急ぎで準備をしなきゃ」
と、今日も朝からバタバタしています。
「めがね、めがね。見つからないけど、ま、いいか。
お弁当は持ったし、おやつも持ったから大丈夫」
そう言いながら、旦那さんと一緒に家の前に止めている車に乗りました。
車を使うのはさっとんさんで、旦那さんは、近くの地下鉄の駅で降ろされます。
道路に出ようとしたとき、さっとんさんは、お庭に咲いているメガ化した七夕の笹が
気になり、振り返りました。
と、その笹には大きな短冊が飾ってあり、そこには
「毎日ご飯が食べられますように ガガ・エス・ディ」と書かれていました。
「あら、もうカッパ達は居なくなったから、今度はどこか別のところで
食べるものを見つけて来なきゃね」
と、あくまで自分では作ろうとしないさっとんさんでした。
そうやって脇見運転をしていたため、目の前にRV車が近づいてきたことに
気づくのが遅れました。
慌ててハンドルを切ったものの、後輪が門柱をこすってしまいました。
「あちゃ~、やっちゃったよ」
そう言うなり、さっとんさんは、お弁当とおやつをつかむと、
「あとよろしくね」
といって、スタスタと駅に向かって歩き始めました。
「おいおい、それはないだろう」と車に残された旦那さん。
「だって、修理に持って行かなければ明日から私が使えないでしょう」
と、妙に胸を張って答えるさっとんさんでした。
大急ぎで地下鉄の駅に行き、やってきた電車に飛び乗りました。
「ふー、これなら遅刻しないで済むわね。でも座る場所が...」
そう言うと、わずかに空いていた座席の隙間におしりをねじ込むと、
ぐいぐいぐいとおしりを右に左に振りました。
するとあら不思議、すとんと座ることが出来ました。
「ふふ、座ってしまえばこっちのもの。着くまでぐっすり寝ていこう」
そう言うと、昨日の夜の遊びすぎのせいか、こっくりこっくりと舟をこぎ始めました。
だんだんと人が乗ってきて、さっとんさんの前にも人が増えてきました。
と、なにやらクスクスと笑う声が聞こえます。
笑い声で目を覚ましたさっとんさんは、こっそりと薄めをあけて見回しました。
すると、どうやらさっとんさんの足元を見て笑っているようです。
どれどれと、自分で自分の足を見てみると、右と左で靴下の色が異なっています。
慌てて履いたので、違う種類の靴下を履いてしまったようです。
そーっと、右足で左足を隠すように足を組んでごまかしてみました。
それでもクスクスという笑い声は続いています。
もう一度薄めをあけて見回すと、今度はさっとんさんのお弁当箱を見て笑っているようです。
どれどれと、自分で自分のお弁当箱を見てみると、袋の口から、ネコが顔を出しています。
そうです、お弁当の代わりにネコを包んで持ってきてしまっていたのでした。
ネコをお弁当袋の中に押し込むと、頭をポリポリとかこうとしましたが、
なにやら変な物にぶつかります。
「あ、しまった。カーラーを外すのを忘れていた」
大きな声を出したので、びっくりしたネコがお弁当袋から飛び出して、
電車の中を駆け回ります。
「こら~、まて~」
と、追いかけようと立ち上がったさっとんさん、思わずつんのめりました。
靴を履いてきたものとばかり思っていたら、スリッパ履きでした。
「ああ、恥ずかしい」とマフラーで顔を隠そうと思ったら、
首に巻いていたのはマフラーではなく、手ぬぐいでした。
その後、二度とさっとんさんの姿を地下鉄で見かけることはなくなりました。
なお、車の修理代は4万円ほどしたそうですが、
「車にそんなお金をかけられるか~」と言ったさっとんさんは、
車の修理をしないで、その代わり4万円を握りしめ
黒ガチャを山のように回し、浮き輪や水着を何着も買いました。
マイペット島がパンダ牧場になっていたそうです。
(おしまい)
※この物語は、実在するさっとんさんとは何の関係もありません。念のため。
あ!↓ してるわ!^^;
整備工場で磨いてもらったら、綺麗に直っちゃったわよ♪ 塗装の必要無しでございました!!
もちろん、タダよ!! やっぱり、日頃の行ないなのねぇww
なるほどなるほど。
そして、妄想したこの女性こそが、こはるさんの理想の女性と いうわけなんですね。
きっと見つかりますよ、身近なところに。 ねぇ、さっとんさん。
動物病院に居る時、目の前でケージからネコが脱走して、いなくなった・・・
フィクションもここまで来ると、なんだか愛すべき、さっとんさんが目に浮かびますわ。
アッ、勿論、こはるさんの創作であって、実在のモデルが居るなんて、全く、思ってまへんからね。(ほんまか)
はい、さっとんさんには怖い物など有りません。
もちろん、実在するさっとんさんとは難の関係もありません。(多分)
さっとんさん
あの短冊の裏には、ご主人の署名もあったという噂です。
ryoさん
誤解されると行けないので、
「この物語はフィクションです」という注意書き書き足しました。
本当のことは分からないですけどね。
bジェーンさん
毎回楽しいことをやってくれるさっとんさんです。
次回もお楽しみに
わ! 本当に起こったことを元に書いてたんだ?! ↓↓↓
頑張って下さい>さっとんさん・・・
「めがね、めがね。見つからないけど、ま、いいか。」←実際そのような事が何度もありましたものww
めがねかけなくても信号の色は区別が付くからね♪
ペット達は島で自活してるから、ごはんは自分でゲットしてると思ってたわ。
欲しがってるんなら、毎日浜でハマグリ・アサリ・シジミをたくさん獲ってるから
夏の間はシーフード三昧ねww リッチな食材だわね♪
車はディーラー見積もりは出たけど、近所の三愛の見積もりを聞いてから頼もうかと…(汗)
あくまで実在の人物とゎ関係ない・・・んですょね??