Nicotto Town


サファイア


13日 宮中歌会始


備忘録の為に 此処に残しました



 【召人】(天皇陛下から特別に招待を受けた方)

 久保田淳さん

 葦茂る野に咲きのぼる沢(さは)桔梗(ぎきやう)冴えたる碧(あを)に今年も逢へり

 【選者】

 篠弘さん

 書くためにすべての資料揃ふるが慣ひとなりしきまじめ野郎

 三枝昂之さん

 さざなみの関東平野よみがへり水張田(みはりだ)を風わたりゆくなり

 永田和宏さん

 野に折りて挿されし花よ吾亦紅(われもかう)あの頃われの待たれてありき

 今野寿美さん

 月夜野(つきよの)の工房に立ちひとの吹くびーどろはいま炎(ひ)にほかならず

 内藤明さん

 放たれて朝(あした)遥けき野を駆けるふるさと持たぬわが内の馬

 

 【入選者】(年齢順)

 岐阜県 政井繁之さん(81)

 如月(きさらぎ)の日はかげりつつ吹雪く野に山中(さんちゆう)和紙の楮(かうぞ)をさらす

 東京都 上田国博さん(81)

 歩みゆく秋日(あきひ)ゆたけき武蔵野に浅黄斑蝶(あさぎまだら)の旅を見送る

 長野県 小松美佐子さん(80)

 宇宙より帰る人待つ広野には引力といふ地球のちから

 千葉県 斎藤和子さん(71)

 筆先に小さな春をひそませてふつくら画(ゑが)く里の野山を

 東京都 平田恭信さん(68)

 手術野(しゆじゆつや)をおほふ布地は碧(あを)み帯び無菌操作の舞台整ふ

 東京都 西出和代さん(64)

 父が十野菜の名前言へるまで医師はカルテを書く手とめたり

 宮城県 角田正雄さん(62)

 積み上げし瓦礫の丘に草むして一雨ごとに野に還りゆく

 新潟県 山本英吏子さん(42)

 友の手をとりてマニキュア塗る時に越後平野に降る雪静か

 東京都 鴨下彩さん(17)

 野原ならまつすぐ走つてゆけるのに満員電車で見つけた背中

 新潟県 杉本陽香里さん(17)

 夏野菜今しか出せない色がある僕には出せない茄子の紫  
  




 

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2017/01/15 19:16
すごいなー!!!
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2017/01/15 18:52
連歌しよう・・・
むずかしい!ゴンのうつわを超えている・・・。でね、下の句を頼むよぅ・・だぞぅ。
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2017/01/14 22:44
五七五とか五七五七七と言う、
短歌や俳句の言い回しは、
日本語の中に馴染んでいる気がします。
季語とか知識がなければ
正式な歌は読めませんがリズムだけなら、

此の場所は
今日も文化の
花が咲く

ほら、出て来ますね^^



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