よきチーム?
- カテゴリ:日記
- 2012/02/03 23:23:51
しかし実際の所、常に良い人でいることは、チームの成長を妨げてしまう恐れがあります。チームは一般的に、「良いチーム」、「どう猛なチーム」そして「勇敢なチーム」のうちのどれかであり、「形成期」、「混乱期」、「統一期」そして「実現期」の4つの発展段階を進みます。
良いチームでいることにこだわり過ぎれば、チームは形成期で行き詰まり、混乱期に進むことができなくなる危険性があります。また、チームを統一期へ押し進め、そこからさらに実現期へ後押しする反対意見を述べたくないとメンバーは思うようになる場合もあります。これでは人間関係は脅かされ、メンバーは目的を見失ってしまいます。
さらに、良いチームを維持するため、管理者やチームリーダーは多くの場合対立を避けたり、あるいは好意的に見られようとしたりします。しかし、残念なことに、そのような行為は、管理者達が平穏を守るためにプランニングや業績向上、説明責任、そして問題解決を犠牲にしていることになるのです。
管理者は多くの場合、「人は職場では良い人でいるべきである」という通念の影響を受けて良いチームを指揮しています。しかし、実際のところ、これはチームワークの妨げとなる誤ったアプローチです。チームが伸ばさなければならない個所を指摘する代わりに意味も無く褒めることは、効果の無いことです。チーム管理者は、何の疑いも持たずに顧客の指示や上司の命令に従うのではなく、チームの知識に意識を向けるべきです。
さらに、争いを無視し問題を隠すのではなく、柔軟性を持ち、仲間と問題について話し合うべきです。
良い人でいることを過剰に重要視するチームメンバーは、勢いを失くし、チームの平穏を保つことに過剰にエネルギーを使う場合があります。どのような種類のチームでも、メンバーは一般的に次のような役割を担います。ただし、個人の振舞いには差があり、それはチームのタイプによって異なります。標準的な役割は次の通りです。
チームの標準的な役割を知る!
・ピースメーカー:メンバー全員に仲良くやって欲しいと思っており、仲裁役を担う
・チャンピオン:強く、積極的に発言をするリーダー
・完ぺき主義者:仕事を完ぺきにこなしたいと思っている
・エナジャイザー:独創的で、仕事は興味深く楽しい方が良いと思っている
・保護者:誠実で、周りの人の面倒を見る
・オブザーバー:何が起こっているのか理解しようと努め、客観的にものを考える
・個人主義者:自己表現したいと強く思っている
・アチーバー:積極的に行動し、柔軟性がある
・ヘルパー:仲間に好かれ、仲間を一生懸命助けようとする
基本的に、良いチームにいる場合、対立を避け調和を保つために、役割はそれぞれ標準のものより劣ったものになります。
良いチームでの役割のケースとは?
・ピースメーカー:争いを避けるためなら見せかけの調和でも良いと思う
・チャンピオン:立場を失わないようにするため、物事をありのまま受け入れる
・完ぺき主義者:「それなりに良い」結果に甘んじる
・エナジャイザー:対立を避けるために現状に甘んじる
・保護者:「崩れやすい安心感」を維持しようと必死になる
・オブザーバー:重圧を感じたくないため、問題から逃げようとする
・個人主義者:自分の意見を押し殺し、一対一で他人を助けようとする
・アチーバー:成功に重点を置き、人間関係の問題を無視する
・ヘルパー:本音で深い人間関係を築くことができない
どう猛なチームの特性を知る!
・ピースメーカー:対立に効果的に対処する方法を知らない
・チャンピオン:遅れたくないため、意見がまとまらないことを憂慮するあまり、口論を引き起こしてしまう
・完ぺき主義者:チームが業務を遂行するために質を犠牲にした時、腹を立てる
・エナジャイザー:状況が不利な場合、あまり勝負に出ない
・保護者:リスクを冒すより安全圏に居たがるため、いかなる行動にも疑問を持たない
・オブザーバー:誰かの味方をするより静観する
・個人主義者:個性的でいたいと思っているが、チームに反抗することはない
・アチーバー:成功するために必死に努力するが、あまり沢山の仕事を引き受けることはない
・ヘルパー:メンバーを助けたいと思っているが、物事がうまく行かなくなると責任転嫁する。
勇敢なチームは、良いチームとどう猛なチーム両方の最善の特性を兼ね備えたチームです。人間関係を重要視し、それと同時に仕事で良い成績を出します。自分のチームを勇敢なチームにするためには、次の戦術を使ってください。
勇敢なチーム構築の戦略とは?
・肯定的なフィードバックを提供し、それから学んだ結果としてチームメイトが成長し、変化し、仕事でより良い結果を出せるよう手助けをする
・チームの業務の完遂と、メンバーが周りと打ち解けているかに意識を向ける
・顧客の言うことを聞くことが、常に全員にとって一番の利益になるとは限らない。よって、プランを立て、リソースを公平に分配し、全体図を見てから、せめぎ合う優先順位や顧客の要求にどう対処するか決める
・チームメンバーの経験の差を尊重する。メンバーの誰からの意見も重要視する
・行動に移る前の論争や議論を歓迎する
・事前に計画を立てると同時に、出来事が起こったままに反応できるよう、柔軟性を持つ
・短期的にも長期的にも効率的でいる。常に結果を見据える
どう猛なチームは、業務の遂行に過剰に力を注ぎ込みます。人間関係を無視し、効率だけを重要視します。このようなチームは過剰に「良いチーム」になることを避けますが、時にはそれが行き過ぎることがあります。その為、チーム発展段階の「混乱期」から抜け出せなくなる恐れがあります。これは業績を伸ばすためには、良いこととは言えません。
チームのどう猛さを保つため、管理者やチームリーダーは、チームメンバーが業務に没頭し続けるよう仕向けます。残念なことに、それでは人間関係が犠牲になり、チームの最も好ましくない行動や価値観を強めてしまうことになりかねません。どう猛な管理者は、チームメンバーへ意見することと褒めることとのバランスを取らずに、メンバーの過ちばかりに気を取られてしまいますが、これは間違ったことです。さらに、チームの責務について論じることはあっても、その他の問題については話そうとしません。