Nicotto Town


マイペースにやってます♪


第177弾「もうすぐクリスマス 2014」2

第177弾「もうすぐクリスマス 2014」2 ~少女の親友、フランカ

もらったステキコーデ♪:27

冬休みになり、5日間のバイトも終えた少女は、

長い自由時間が、はじまりました。

高校のクラスメートで、親友でもあるフランカを誘い、
よくいくカフェに入ってゆきます。


――1時間ほど経ったでしょうか?


2人は、ゆっくりと、少しずつ飲みながら、
窓際の席で、雪を待っていました。


「おいしいわ…。すてきな お店ね」


「うん。すごい、同感。来て、よかったでしょ♪」
「ええ」


物静かに微笑んで、
“本日のハーブ・ティー”を飲む、フランカ。

少女は、ブルー・マウンテン。


「ゆ~きや、こんこ♫…」

カフェなので、少女は、小さめに口ずさみました
――が、すぐに言いました。

「まだ、来ないね。きのうは、今ごろ、降ってたのに」

2人同時に、ガラス越しの空を見上げてから、
ふいに、フランカが言いました。

「くつ、ありがとう」
「やっぱり、似合ってる。貸しがいがあるね(^-^)」


少女は、まるで幼い少女のように、
得意そうに言いました。


「青いバッグだから、ハイヒールも青で合わせたら、
 いい感じになるかな?って思ったの♪」

「わかるのね。そういうの…」
「ピチュピ」

カナリアのタンポポも、少女を
尊敬のまなざしで見つめているようでした。


「…雪だわ…!」
「!!」


2人の瞳が空を見上げてきらめいた、次の瞬間。
ウェイトレスが、お冷をついでくれました。



「コーヒー、おかわり、お願いします」
「私は…、今度は、こっちの紅茶にします…」


「かしこまりました」



街のイルミネーションが灯りはじめ、
真珠色の粉雪は、淡い色彩を帯びてきました。



それは、白くもあり、七色でもあり、

気配もなく、音もたてずに――

きらきらと、ゆっくりと、
夢のように静かに降りつもってゆくのでした――。







Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.