第177弾「もうすぐクリスマス 2014」2
- カテゴリ:コーデ広場
- 2014/12/04 00:29:34
第177弾「もうすぐクリスマス 2014」2 ~少女の親友、フランカ
もらったステキコーデ♪:27
冬休みになり、5日間のバイトも終えた少女は、
長い自由時間が、はじまりました。
高校のクラスメートで、親友でもあるフランカを誘い、
よくいくカフェに入ってゆきます。
――1時間ほど経ったでしょうか?
2人は、ゆっくりと、少しずつ飲みながら、
窓際の席で、雪を待っていました。
「おいしいわ…。すてきな お店ね」
「うん。すごい、同感。来て、よかったでしょ♪」
「ええ」
物静かに微笑んで、
“本日のハーブ・ティー”を飲む、フランカ。
少女は、ブルー・マウンテン。
「ゆ~きや、こんこ♫…」
カフェなので、少女は、小さめに口ずさみました
――が、すぐに言いました。
「まだ、来ないね。きのうは、今ごろ、降ってたのに」
2人同時に、ガラス越しの空を見上げてから、
ふいに、フランカが言いました。
「くつ、ありがとう」
「やっぱり、似合ってる。貸しがいがあるね(^-^)」
少女は、まるで幼い少女のように、
得意そうに言いました。
「青いバッグだから、ハイヒールも青で合わせたら、
いい感じになるかな?って思ったの♪」
「わかるのね。そういうの…」
「ピチュピ」
カナリアのタンポポも、少女を
尊敬のまなざしで見つめているようでした。
「…雪だわ…!」
「!!」
2人の瞳が空を見上げてきらめいた、次の瞬間。
ウェイトレスが、お冷をついでくれました。
「コーヒー、おかわり、お願いします」
「私は…、今度は、こっちの紅茶にします…」
「かしこまりました」
街のイルミネーションが灯りはじめ、
真珠色の粉雪は、淡い色彩を帯びてきました。
それは、白くもあり、七色でもあり、
気配もなく、音もたてずに――
きらきらと、ゆっくりと、
夢のように静かに降りつもってゆくのでした――。