Nicotto Town


マイペースにやってます♪


「春の装いにしてみたわ♪」


「あれ? メアリーが、マフラーしてないよ?

 あの、あったかそうなコートも着てない!」

少女が おどろいて、
まじまじと見つめながら言うと、
本当ね、とフランカが、ぽつりと言いました。


「発熱するインナーを重ね着してるから、平気よ♪
 それに、最近、少ししか寒くないのよね」

「また、最新のやつ?」
「ええ」

「私は、暖房が暑くて、いくカフェを変えたとこ……
 フランカは?」

「ふつうのインナーだけど…そういえば…
 寒くはないような…」

「そっか」

そう言って、少女が ほほ笑むと、
少女の白いリボンと、メアリーの金の髪を、
ふわりと揺らして、そよ風が過ぎてゆきました。

「見て! 桃のつぼみだわ」

フランカが、いつもの静かな声で
にっこりと指さしました。


「え!?」


少女とフランカが、
バッと、そちらを見ますと、
向こうの木に、つぼみが1つ見えました。

鮮やかなピンク色をしています。


「かわいい!
 なんか、メアリーのバッグみたいな色だね♪」


メアリーは、えっへん、という様子になったかと思うと、
急に、思い出したように言いました。

「そういえば、近くに猫カフェがあるのよ。
 今すぐ、行かない?」

「うそっ! 行きたいけど、お金…が……」
「私も…最近、肥料を買ったから…」


「今回は、私が おごるから♪
 猫を抱っこして、あったまってから、帰らない?」


「楽しそうね」
「賛成!!」


3人は、談笑しながら、歩いてゆくのでした――。


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