Nicotto Town


マイペースにやってます♪


第198回「短冊をつけに行く、フランカ 1」

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フランカの家の前

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前回の この場所
http://www.nicotto.jp/albumsquare/detail?user_id=454893&id=12292

このお話の前半
http://www.nicotto.jp/albumsquare/detail?user_id=454893&id=12301


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フランカは、部屋にもどり、宿題を済ませてから、
冷蔵庫のハーブ・ティーをガラスのコップにそそぎました。

そして、読みかけの本を数ページ読みながら、
ゆっくりと飲み干すと、本を閉じ、
ふたたび外へ出ました。

(もしかして、他のハーブも育っているかしら?)


そう考えると、わくわくしてきます――。



*+☆**☆+*


フランカは、ふたたび薄いグリーンの傘をさしながら
歩いてゆきます。傘の花飾りが、揺れました。

そして、傘をさしたまま、ゆっくりとかがむと、
ハーブの葉をよく見て、優しい
指先で注意深く摘みながら、
気づいたのです――花々が、少しずつ、育ってきていることに。

「がんばったのね。えらいわ!」

フランカは、心から微笑みながら、
白いキキョウの葉をそっとなでました。

その傍らでは、2種類の紫陽花が咲いています。
それぞれ、淡いブルーと、淡い紫色でした。


「この前は、まだ、つぼみだったのに…」

フランカは、少しばかり、目頭が熱くなりました。


淡いブルーの紫陽花は涼しげで、夕涼みの風を思わせました。
これからやってくる季節に、ぴったりです。

淡い紫色の紫陽花のほうは、

ほんわかした女の子の笑みのようです。

桜の花びらに少しずつ、紫色の絵の具を混ぜて作ったような、
そんな甘い、優しい色をしていました。



*+☆**☆+*


――竹につけた短冊は、すべて蝶結びでした。

今度、お兄さんや、少女や、近所の人たちに好きな色のを
選んでもらって、願い事を書いてもらおう、
とフランカは計画していました。

その時には、竹からほどいて手渡すことができます。

そうして、願い事を書いたら、
好きな場所に短冊を結んでもらえばよいのです。



7月7日頃の予定を訊いてみよう、とフランカは思いました。



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ーデ広場
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キラキラ・ラインをお借りしたサイト

顔文字ステーション

http://kaosute.net/genre/line.shtml




「フランカの家の前」は、だれでも入れる設定にしています。
入室しても、私と会うことはないと思います。
お気軽にどうぞ♪






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