Nicotto Town


マイペースにやってます♪


第205回 流れ星をさがす少女☆彡前編

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◇ イベント ~天空の海の島で流れ星集め~
http://www.nicotto.jp/town/monthlyevent/howtodo?event=skyisland2017


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メアリーは、海の波の中へ飛び込むと、
泳いだり、遊んだりしては、

のどが乾いた時だけ浜辺へ出てきました。

そして、パラソルの下でジュースを飲むと、
また海に入ってをくり返し――2時間ほど経ちました。



「 もう、帰りましょう。
 お腹ペコペコ」

「かしこまりました」

執事の運転する車が、メアリーと、白い生き物を乗せて、
海から遠ざかってゆきます。


「 ん? なんか、今、
 知ってる人とすれ違ったような……?」


頭に白いリボンをふんわりと結び、
まっすぐな黒い髪を背中に垂らした少女が、
メアリーたちの黒い車とすれ違い、
早足に海を目指します。

少女は、青いさくらんぼの模様が散りばめられた
水色の水着を着ていて、サンダルも、
コルク以外の部分は水色でした。


その青と水色は、積乱雲の湧き上がる青空と、
きらめく常夏の海のようでした――。


*+☆**☆+*


「あれ?」

少女は立ち止まり、
ガード・レールを見つめました。

なにか、緑色のものが、はさまっています。

「 なんの葉っぱかな?
 あとで、フランカに訊いてみようっと♪」

つぶやきながら指でつまみ、
左の手のひらにポンとのせてみますと、
ふいに、中身が出てきました。

「え!? 動いた!」

それは、大き目のヤドカリでした。
とても珍しい色をしています。

貝がらの部分は草木のような
緑色をしており、中に入っている体は、
トマトのように情熱的な赤でした。


*+☆**☆+*


「 ありがとう!
 足をすべらせて、困ってたんだ。
 本当に、助かったよ!」

ヤドカリは、深々とお礼を言いました。

「 どういたしまして♪
 で、どこに行きたかったの?」

少女が興味津々に尋ねますと、
ヤドカリは、とたんに真剣な顔になって、言いました。


「実は、流れ星が、なかなか見つからなくて…」
「流れ星??」


*+☆**☆+*



「 そういうことか。
 じゃあ、一緒にさがそうよ♪」

「本当?」

「 だって、見つからないと、
 天空の海の島を元にもどせないんでしょう?
 流れ星も、見てみたいし♪」

さあ、世界中をさがすよ!――といわんばかりに、
少女は、シャベルとバケツを
握りしめて、言いました。


「地面の中にも、流れ星いるのかな?」

「 どうなんだろう?
 じゃあ、ぼくはハサミで掘るよ!」

2人――1人と1匹――は、
さがしにさがして、忙しく歩き回ります。




*+☆**☆+*



――3時間10分後。


2匹のカワウソが
8字型の浮き輪をなかよく使いながら、
小走りにやってきて、言いました。


「どうしたの?」
「わたしたちも手伝うわ!」




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前回のお話
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=454893&aid=64520614

第206回 流れ星をさがす少女☆彡後編
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